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翻訳管理ライブラリを作成する
翻訳管理ライブラリを作成する

翻訳管理ライブラリは、Microsoft Office SharePoint Server 2007 サイトで使用できるドキュメント ライブラリ テンプレートであり、翻訳ドキュメントを作成、格納、および管理するためのものです。

この記事の内容


概要

翻訳管理ライブラリは、マニュアル ドキュメントの翻訳プロセスを促進するビューと特定の機能の両方を提供することによって、翻訳ドキュメントを作成、格納、および管理します。翻訳管理ライブラリは、特にドキュメントとその翻訳を格納することが目的です。ライブラリは、原版ドキュメント (元のバージョンのドキュメント) とその翻訳ドキュメント間の関係を追跡し、見つけやすいようにこれらのすべてのドキュメントをまとめてグループ化します。さらに、ライブラリは、マニュアル ドキュメントの翻訳プロセスを管理するための特別な翻訳管理ワークフローを使用して構成できます。翻訳管理ワークフローとの連携の詳細については、「翻訳管理ワークフローを使用する」を参照してください。

ライブラリは、この他にもドキュメント翻訳を格納および管理するためのさまざまな機能を備えています。

  • ライブラリに保存またはアップロードされるすべてのドキュメントには必須の言語プロパティ フィールドがあり、すべてのドキュメントを言語で識別できます。
  • 既定のライブラリ ビュー内の列には、ドキュメントの言語、翻訳の状態、原版ドキュメントのバージョン、および翻訳ワークフローの状態に関する情報が表示されます。
  • ユーザーがドキュメントをライブラリにアップロードするときに、ドキュメントがライブラリ内の既存のドキュメントの翻訳かどうかを指定することによって、翻訳ドキュメントとその原版ドキュメント間の関係を作成できます。

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翻訳管理ライブラリを作成する

翻訳管理ライブラリの作成と、そのライブラリへの翻訳管理ワークフローの追加は同時に行うことができます。サイトの翻訳管理ライブラリを作成するには、リスト管理の権限を保有している必要があります。

翻訳管理ライブラリを作成する

  1. サイド リンク バーの [すべてのサイト コンテンツの表示] をクリックし、[作成] をクリックします。
  2. [ライブラリ] の [翻訳管理ライブラリ] をクリックします。
  3. [名前] ボックスにライブラリの名前を入力します。ライブラリ名は入力必須です。

    この名前は、ライブラリ ページの上部に表示され、ライブラリ ページのアドレスの一部として使用されるほか、ユーザーがこのライブラリを簡単に見つけて開くことができるように、ナビゲーション要素にも表示されます。

  4. [説明] ボックスに、ライブラリの用途に関する説明を入力します。説明の入力は任意です。

    この説明は、ライブラリ ページの上部のライブラリ名のすぐ下に表示されます。電子メールでライブラリのコンテンツを受信できるようにする場合は、他のユーザーがそのライブラリの電子メール アドレスを簡単に見つけられるように、ライブラリの説明に電子メール アドレスを記入しておくことができます。

  5. このライブラリへのリンクを サイドリンク バーに追加するには、[ナビゲーション] の [はい] をクリックします。
  6. ファイルがライブラリにチェックインされるたびにバージョンを作成するには、[ドキュメントのバージョン履歴 ] の [はい] をクリックします。

    メジャー バージョンとマイナー バージョンの両方を保存するかどうかや、保存するメジャー バージョンとマイナー バージョンの数は後から選択できます。

  7. [ドキュメント テンプレート] セクションのリストで、ライブラリに作成されるファイルのテンプレートとして使用する、既定のファイルの種類をクリックします。
  8. [翻訳管理ワークフロー] セクションの [はい] をクリックして、ライブラリに翻訳管理ワークフローを追加します。
  9. [次へ] をクリックして、翻訳管理ワークフローを構成します。

翻訳管理ワークフローの構成

  1. [ワークフローの追加] ページの [名前] セクションに、既定値の [翻訳管理] から変更する場合は、このワークフローの一意の名前を入力します。
  2. [タスク リスト] セクションで、このワークフローで使用するタスク リストを指定します。

     メモ 

    • 既定のタスク リストを使用することも、新しいタスク リストを作成することもできます。既定のタスク リストを使用する場合、ワークフローの参加者は、タスク リストの [自分のタスク] ビューを使用することによって、各自のワークフロー タスクを簡単に検索および表示できます。
    • このワークフローのタスクに、通常のタスク リストとは別に保持することが望まれる機密データが含まれたり示されたりする場合は、新しいタスク リストを作成します。
    • 組織に多数のワークフローがある場合、または、ワークフローに多数のタスクが含まれる場合は、新しいタスク リストを作成します。この場合、ワークフローごとにタスク リストを作成できます。

  3. [履歴リスト] セクションで、そのワークフローで使用する履歴リストを選択します。履歴リストには、ワークフローの各インスタンスで発生したすべてのイベントが表示されます。

     メモ    既定の [履歴] リストを使用することも、新しいリストを作成することもできます。組織に多数のワークフローがある場合は、ワークフローごとに個別の履歴リストを作成できます。

  4. [開始オプション] セクションで、ワークフローをいつ、どのように、だれによって開始できるようにするかを指定します。

     メモ 

    • 選択したワークフロー テンプレートによってサポートされていない場合は、特定のオプションを使用できないことがあります。
    • [アイテムのメジャー バージョンの発行を承認するために、このワークフローを開始する] は、ライブラリでメジャーおよびマイナーのバージョン管理がサポートされており、選択したワークフロー テンプレートをコンテンツの承認で使用できる場合のみ有効です。

  5. [次へ] をクリックします。
  6. [言語と翻訳者のリスト] セクションで、次のいずれかの操作を行います。
    • ワークフローが既存の翻訳者のリストを使用して翻訳タスクを割り当てることを指定するには、[サイトに保存されている言語と翻訳者のリストを使用する] をクリックし、使用するリストを選択します。

       メモ    このオプションは、サイトに翻訳者のリストが既に存在する場合のみ使用できます。

    • ワークフローのインスタンスで使用する言語と翻訳者のリストを新規作成するには、[このワークフロー用に言語と翻訳者のリストを新規作成する] をクリックし、[リスト名] ボックスにリストの一意の名前を入力します。次に、ワークフローのカスタマイズが終了したら新しい翻訳者リストに名前の追加を開始する場合は、[新しい翻訳者リストを別のウィンドウで開きます。] チェック ボックスをオンにします。
  7. [期限] セクションに、自動的に開始するワークフローについてワークフロー タスクの完了が求められる日数の範囲を指定します。

     メモ    期限を設定するオプションは、ドキュメントがライブラリ内で作成または変更されたときにワークフローが自動的に開始するように選択されている場合のみ、使用できます。

  8. [ワークフローの完了] セクションで、すべてのタスクが完了した場合、または翻訳対象の原版ドキュメントがだれかに変更された場合はいつでも、ワークフローを完了するには、[原版ドキュメントが変更されたとき] チェック ボックスをオンにします。

    このチェック ボックスがオフの場合、すべての翻訳タスクが完了したときにワークフローは完了します。

  9. [OK] をクリックします。
  10. このワークフローで使用する翻訳者リストを新規作成し、そのリストを新しいウィンドウで開くことを選択すると、個別のウィンドウが開き、リストへの名前の追加を開始できます。
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翻訳管理ライブラリにドキュメントをアップロードする

翻訳管理ライブラリにドキュメントをアップロードする場合は、該当のドキュメントの言語および翻訳状態に関する情報を指定する必要があります。翻訳管理ライブラリにアップロードするドキュメントは、ドキュメントの必須プロパティを指定するまで、チェックアウトされたままです。

  1. ドキュメントをアップロードする翻訳管理ライブラリを開きます。
  2. [アップロード] メニューの [ドキュメントのアップロード] をクリックします。
  3. [ドキュメントのアップロード] セクションの [参照] をクリックして、目的のドキュメントを見つけます。次に、[開く] をクリックします。
  4. [OK] をクリックします。
  5. ドキュメントのプロパティ ページで、[名前] ボックスと [タイトル] ボックスに、ドキュメントの名前とタイトルを入力します。
  6. アップロードするドキュメントが、ライブラリ内の原版ドキュメントの完全な翻訳の場合は、[原版ドキュメントのバージョン] ボックスに原版ドキュメントのバージョン番号を入力します。ワークフローを使用して翻訳を管理する場合は、この情報は自動的に設定されます。

    たとえば、ドキュメントが原版ドキュメントの最初のバージョンの翻訳の場合は、「1.0」と入力します。アップロードするドキュメントが翻訳でない場合は、空白のままにします。

  7. [翻訳の状態] セクションで、ドキュメントに適用する値を選択します。アップロードするドキュメントが、翻訳の元となる原版ドキュメントの場合は空白のままにします。ワークフローを使用して翻訳を管理する場合は、この情報は自動的に設定されます。
  8. [言語] セクションで、ドキュメントに適用する言語プロパティを選択するか、または、[値を指定してください] をクリックして、目的の言語を入力します。
  9. アップロードするドキュメントが、ライブラリ内の既存のドキュメントの翻訳の場合は、[はい] をクリックし、ドキュメントの原版ドキュメントを選択します。

    アップロードするドキュメントが、ライブラリ内の既存のドキュメントの翻訳でない場合は、[いいえ] をクリックします。

     メモ    このオプションは、ライブラリに複数のドキュメントが含まれる場合のみ使用できます。

  10. [チェックイン] をクリックします。
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