サイト列とは、複数の SharePoint サイトにわたって複数のリストに割り当てることのできる、再利用可能な列定義またはテンプレートです。組織においてリストおよびライブラリにわたっていくつかの一貫した設定を確立したい場合、サイト列は便利です。複数のリストおよびライブラリ間で設定を共有できるため、その都度設定を作成し直す必要はありません。たとえば、"Customer" というサイト列を定義するとします。その列は、コンテンツ タイプまたはリストに追加することができます。このため、列はどの場所に出現する場合でも、少なくとも最初は同じ属性を持ちます。

リストまたはライブラリにアイテムを追加する場合は、フォームに記入します。このフォーム内の各列は、フィールドとして表示されています。各フィールドのラベルには、列の名前が使用されています。列の説明を入力すると、その説明がフィールドの下部に表示されます。該当のフィールドにどのような情報を入力したらよいかを示す説明を付けておくと、チーム メンバがフォームに記入する際に役立ちます。

1. ポータル サイトのホーム ページの [サイトの操作] をクリックし、[サイトの設定] をポイントして、[すべてのサイト設定の変更] をクリックします。
2. [サイトの設定] ページの [ギャラリー] で、[サイト列] をクリックします。
3. [サイト内の列ギャラリー] ページで、[作成] をクリックします。
4. [名前と種類] セクションで、[列名] ボックスに任意の名前を入力します。
5. 列に格納する情報の種類を選択します。

次の表に、既定で使用できる列の種類を示します。

種類	表示される列
1 行テキスト	短いテキスト (テキストのみ、テキストと数値の組み合わせ、電話番号のような計算に使われない番号) を 1 行の中に収めて表示する列。
複数行テキスト	テキストまたは書式設定済みテキストの文を 1 つ以上収めて表示する列。
選択肢 (メニューから選択)	オプションの一覧を表示する列。
数値 (1, 1.0, 100)	数値の入力が可能なボックスが付いた列。
通貨 ($, ¥, €)	通貨値の入力が可能なボックスが付いた列。
日付と時刻	カレンダまたは時刻情報を格納する列。
参照 (このサイトにある既存の情報)	サイトに既に格納されている情報を容易に選択できる列。
はい/いいえ (チェック ボックス)	true/false の情報を格納する列。
ユーザーまたはグループ	ユーザーまたは SharePoint グループの名前を表示する列。
ハイパーリンクまたは画像	Web へのハイパーリンクを表示する列、または Web から取得された画像を表示する列。
集計値 (他の列を元にした計算結果)	公式の結果に基づく情報を表示する列。公式には、他のリスト、列、日付、または数値からの情報を使用できます。標準の数値演算子を使用することができます。
発行用の完全な HTML コンテンツ (書式設定と制約付き)	HTML エディタの Web パーツのコンテンツを表示する列。コンテンツおよび書式設定制約を列に適用することができます。
発行用イメージ (書式設定と制約付き)	アイテム プロパティで定義されている画像へのリンクを格納する列。各列には画像が表示されます。必要に応じて、書式設定および制約を列に適用することができます。
発行用ハイパーリンク (書式設定と制約付き)	ハイパーリンクを格納し、アイテム プロパティで定義されているハイパーリンクの名前を表示する列。リンクの書式設定および制約を適用することができます。
概要リンクのデータ	ページの概要リンクを表す列。概要リンクは、タイトル、説明、イメージ、および URL を含みます。概要リンクを発行ページに付けることで、グループ化されたリンクを一連の共有スタイルを使用して表示できます。
対象ユーザーの設定	アイテムが対象とされているかどうかを表示する列。この列タイプには、コンテンツ クエリ Web パーツを使用する必要があります。

6. [グループ] セクションで、新しいサイト列を格納する既存のグループを選択するか、サイト列を格納する新しいグループを作成します。

次の表に、既定で使用できるグループを示します。

グループ	表示される列
基本の列	多くの種類のリストまたはライブラリで有用な列。
主要連絡先と予定表の列	連絡先リストや予定表リストで有用な列。これらの列は、通常は Microsoft Office Outlook などのクライアント連絡先および予定表プログラムのメタデータを同期するために使用します。
主要ドキュメントの列	Microsoft Office のコア プロパティ セットおよび Dublin Core メタデータ セットの標準ドキュメント列。
主要タスクと案件の列	To Do リストおよび案件リストで有用な列。これらの列は、通常は Office Outlook などのクライアント タスクおよび案件プログラムのメタデータを同期するために使用します。
ユーザー設定の列	リストまたはライブラリの用途に合わせて追加される列。
拡張した列	特殊用途の列のセット。
主要業績評価指標	主要業績評価指標データの表示に役立つ列。
ページ レイアウトの列	ページ レイアウト情報の格納に役立つ列。
発行に関する列	発行情報の格納に役立つ列。
レポート	レポートの作成に役立つ列。

7. [列の追加設定] セクションで、追加する列設定値を選択します。このセクションで使用可能なオプションは、[名前と種類] セクションで選択した列の種類によって異なります。
8. [OK] をクリックします。