Microsoft Office SharePoint Server 2007 サイトまたは Microsoft Office Forms Server 2007 サイトでは、ほとんどのタスクを、ショートカット キーなどのユーザー補助機能を使用して実行することができます。Microsoft Windows のユーザー補助機能およびユーティリティに加え、この記事で説明する機能を使用することで、障害のある方にこれらのサイトをより簡単にご利用いただけるようにできます。
メモ
このトピックに記載されている情報は、Microsoft 製品を米国内でライセンス使用するユーザーのみを対象としています。この製品を米国外で購入された場合は、パッケージにマイクロソフト サポート サービスの電話番号と住所が記載された情報カードが含まれています。ここで説明する製品およびサービスのご利用につきましては、このカードに記載されている連絡先までお問い合わせください。詳細については、http://www.microsoft.com/enable/worldwide.htm を参照してください (日本語、フランス語、およびその他の言語)。
この記事の内容
ユーザー補助機能
ショートカット キー
ナビゲーション
見出し
イメージ、代替テキスト、および表示設定
ユーザー補助ツールの使用
ヘルプの使用
Web ブラウザによって提供される機能
ユーザー補助に関する詳細情報の入手方法
ユーザー補助機能
Office SharePoint Server 2007 サイトまたは Office Forms Server 2007 サイトでは、リンク、フォーム コントロール、ボタンなどのほとんどのユーザー インターフェイス (UI) が Microsoft Active Accessibility (MSAA) を使用するように設計されています。MSAA により、障害のある方は、スクリーン リーダー (視力障害のあるユーザーまたは低視力のユーザーに対してコンピュータ画面や Web サイトに表示されるコンテンツを合成音声またはブライユ点字で説明するデバイス) などのユーザー補助ツールを使用してコンテンツを操作することができます。MSAA のプロパティを使用しないユーザー設定の UI 要素がある場合は、ユーザー補助機能を使用することができます。この機能を有効にすることにより、カスタム コントロールは、それに対応する標準の HTML コントロールに変換されます。このように変換することで、ユーザー補助ツールを使用するユーザーも、カスタム コントロールを操作できるようになります。
メモ
ユーザー補助機能を有効にしても、すべての UI 要素の代替バージョンが有効になるわけではありません。たとえば、組織内の他のユーザーがカスタム コントロールを追加して SharePoint サイトをカスタマイズした場合、ユーザー補助機能を有効にしても、そのコントロールの代替バージョンは自動的に作成されません。
ユーザー補助機能を有効または無効にするには、ブラウザに表示されているページにフォーカスを移動し、Tab キーを押します。[ユーザー補助機能を有効にする] または [ユーザー補助機能を無効にする] が表示されるまで Tab キーを押します。[ユーザー補助機能を有効にする] へのリンクは、タブ オーダーの最初の要素 (ページ上で操作する最初のオプション) ですが、ユーザー補助機能が有効になるまでに、Tab キーを 1 回以上押す必要がある場合があります。これは、最初にブラウザのメニューまたはツールバーにフォーカスがあるからです。ユーザー補助機能を有効にしたユーザーに対してのみ、ページの表示方法が変更され、サイトの他のユーザーに対しては、従来の表示のままとなります。これはローカル設定であるため、ユーザー補助機能が有効になっていることを他のユーザーは認識しません。ユーザー補助機能は、無効にするまで、またはブラウザを閉じるまで、有効のままとなります。ユーザー補助機能により、次の要素が、スクリーン リーダーなどのユーザー補助ツールとより効果的に連動するように最適化されて表示されます。
メモ
ユーザー補助機能を有効にすることによって機能が制限されるわけではなく、ユーザー補助ツールに対応できるようにページ要素の代替表示方法が有効になるだけです。
ページの先頭へショートカット キー
キーボードから多数の機能およびコマンドに直接アクセスできます。Tab キーおよび Shift + Tab キーを押して、ページ上の要素の間を前後に移動できます。また、多数のコマンドにショートカット キーが割り当てられています。詳細については、「ショートカット キー」を参照してください。
ページの先頭へナビゲーション
サイトのページおよびナビゲーション要素は、論理的で直感的なタブ オーダーで表示されます。タブ オーダーとは、Tab キーを押してフォーカスを 1 つの UI 要素から別の UI 要素に移動する順序です。[ユーザー補助機能を有効にする] と [メイン コンテンツにスキップ] の 2 つの重要なリンクが、タブ オーダーの最初の 2 つのオプションに設定されています。ユーザー補助機能を有効するには、ブラウザでページにフォーカスを移動してから Tab キーを押します。また、反復的なナビゲーション リンクをスキップして、ページのメイン コンテンツ領域に直接移動するには、[メイン コンテンツにスキップ] が表示されるまで Tab キーを押します。
さらに、Office SharePoint Server 2007 サイトまたは Office Forms Server 2007 サイト内のページでは、現在のページまたはサイトがサイトまたはサイト コレクションの全体的な階層においてどこに位置するかを示す階層リンク ナビゲーション リンクが使用されます。このナビゲーション リンクは、ほとんどのページにおいて、上部にあるページ名の下に表示されます。たとえば、Contoso サイトの Shared Documents ライブラリにある Reports というフォルダまで移動すると、ナビゲーション リンクには Contoso > Shared Documents > Reports と表示されます。
ページの先頭へ見出し
表タイトル 表形式のデータ テーブルでは、表の見出しのセル (TH タグ) が使用されます。たとえば、既定の [すべてのアイテム] ビューの [お知らせ] ページでは、[タイトル] と [更新日時] という列見出しが表の見出しのセルに表示されます。表の見出しのセルを使用することにより、ユーザーは表の構造をより簡単に理解することができ、またユーザー補助ツールを使用するユーザーにとっては読みやすさが向上します。
見出しタグ サイトでは、ユーザー補助ツールを使用するユーザーがページの構造を簡単に把握できるようにするためにタグが使用されます。見出しタグ (H1、H2、H3、および H4) により、ページのコンテンツの論理的なアウトラインが設定されます。スクリーン リーダーなどのユーザー補助ツールを使用する場合は、そのツールをページの見出しタグのみを読み取るように構成することができます。この見出しタグによる仮想アウトラインにより、ページのコンテンツをより明確に把握できます。たとえば、サイトのホーム ページにおいて、サイトのタイトルに H1 タグを 1 つ使用し、ページ タイトルに H2 タグを 1 つ使用し、[すべてのサイト コンテンツの表示] リンクと各 Web パーツのタイトルに H3 タグを使用して、構造を設定できます。特定のユーザー補助ツールを使用するユーザーは、これらのタグで設定されたアウトラインを取得することによって、ページのレイアウトを把握したり、表示したい見出しへスキップしたりできます。
ページの先頭へイメージ、代替テキスト、および表示設定
イメージの代替テキストとタイトル 視覚障害のあるユーザーは、サイト内のイメージ (JPEG、GIF、または PNG 形式のファイル) の代替テキストによってイメージを認識します。イメージの代替テキストは、IMG タグ内の ALT 属性で設定されます。代替テキストがイメージの内容を正確に伝えるものでなければ、視覚障害のあるユーザーは、ページ上のイメージがどのようなものであるかを理解できません。代替テキストは、イメージがロードされない場合や、ブラウザでのイメージの表示が禁止されている場合に、ブラウザに表示されてイメージの説明を提供する役割も果たします。SharePoint サイトでは、ユーザーにイメージの内容や重要な情報を伝えるため、記述的な代替テキストが使用されています。スペーサ イメージとして使用されるイメージまたは価値のある情報が含まれていないイメージでは、ALT 属性で代替テキストが指定されないため、ユーザー補助ツールはそのイメージを情報が含まれていないイメージとして認識します。
さらに、イメージ ファイルをサイトにアップロードするときに、そのイメージに代替テキストを追加することができ、これは、簡単に利用できるサイトを作成するうえで、非常に重要な機能となっています。たとえば、サイト イメージ Web パーツには、イメージを追加するときにユーザー設定の代替テキストを入力できるフィールドが含まれています。画像ライブラリに画像を追加するとき、その画像に対してユーザー設定の代替テキストを指定できます。
要素をクリックすると、新しいブラウザ ウィンドウが開かれることがあります。新しいウィンドウを開くイメージの代替テキストと、それを実行するハイパーリンクのタイトル属性に、新しいウィンドウが開かれるかどうかを判断するための情報が含まれています。たとえば、新しいウィンドウを開くハイパーリンクのタイトル属性には、[(new window)] が含まれています。
ハイコントラスト配色のサポート SharePoint サイトのページは、ハイコントラスト配色をコンピュータに適用しても正確に表示されるように設計されています。
ページの先頭へユーザー補助ツールの使用
一部のユーザー補助機能は、サイトのページ上にある特定の要素と適切に連動しないことがあります。このような問題が発生した場合は、その解決策につながる関連情報およびリソースを参照してください。
メモ
ユーザー補助ツールを使用するときは、ユーザー補助機能を有効にすることをお勧めします。ユーザー補助機能を有効にすると、スクリーン リーダーなどのユーザー補助ツールを使用して Office SharePoint Server 2007 サイトまたは Office Forms Server 2007 サイトの要素を操作できるようになります。
Windows Vista での Windows 音声認識の操作
Windows 音声認識は、Microsoft Windows Vista で使用できる音声認識を目的としたユーザー補助ツールです。Windows 音声認識を使用することにより、キーボードまたはマウスの代わりに音声を使用して操作を実行できます。
[新規]、[アップロード]、および [ようこそ、<ユーザー名>さん] のメニュー、ドキュメント ライブラリ内のファイルで使用できるオプションのドロップダウン メニューなど、Office SharePoint Server 2007 ページまたは Office Forms Server 2007 ページ上の一部のメニューで Windows 音声認識が正常に機能しないという既知の問題があります。
Windows 音声認識を使用してこれらのメニューにアクセスするには、次の操作を行ってユーザー補助機能を有効にします。
- ブラウザでサイトのホーム ページを開き、[ユーザー補助機能を有効にする] リンクが表示されるまで "タブを押す" と言います。
-
"エンターを押す" と言います。
- リスト ツールバーの [新規] ボタンや [アップロード] ボタンなどの分割ボタンを使用する、またはドキュメント ライブラリに含まれるドキュメントのオプションのメニューを使用するには、まず "タブを押す" と言い、次に "アルト 下矢印を押す" と言って、フォーカスを要素に移動します。
メニューからのリンクを含む新しいブラウザ ウィンドウが開かれます。
メモ
複数のコマンドで構成されるメニューの場合は、"アルト 下矢印を押す" と言います。
ページの先頭へヘルプの使用
スクリーン リーダーなどの一部のユーザー補助ツールは、オンライン ヘルプに含まれる展開可能なリンクと連動しないことがあります。このような問題が発生した場合は、Microsoft Internet Explorer 5 または Internet Explorer 6 をインストールしてください。詳細については、「Internet Explorer Web site」を参照してください。
メモ
このトピックに記載されているハイパーリンクは、Web にリンクされています。ヘルプには、いつでも切り替えることができます。
ページの先頭へWeb ブラウザによって提供される機能
Web ブラウザには、ページの読みやすさを向上させる機能があります。Web ブラウザによって提供されるユーザー補助機能の詳細については、ヘルプを開き、最適なフォントおよび色が表示されるようにブラウザをカスタマイズする方法に関する情報を参照してください。Internet Explorer を使用する場合は、ヘルプの目次の [ユーザー補助] を参照してください。
ページの先頭へユーザー補助に関する詳細情報の入手方法
「Microsoft Accessibility Web site」には、障害のある方がより簡単に操作できるようにするためのユーザー補助テクノロジに関する情報が掲載されています。このサイトに掲載されている情報は、障害のある方だけではなく、その友人や家族、福祉に携わるユーザー、教育関係者、支援者にとっても有益な情報です。
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簡単に操作できる Web ページのコンテンツを作成するにあたり、さらに情報が必要な場合は、World Wide Web コンソーシアムによって開発されたユーザー補助標準を参照してください。
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