ドキュメントを Web ページに変換するとき、ページをすぐに作成 (フォアグラウンドで作成) するか、キューに追加 (バックグラウンドで作成) するかを選択できます。
この記事の内容
ページをフォアグラウンドで作成した場合とバックグラウンドで作成した場合の違い
ページをフォアグラウンドで作成するかバックグラウンドで作成するかの判断
ページをフォアグラウンドまたはバックグラウンドで作成する
ページをフォアグラウンドで作成した場合とバックグラウンドで作成した場合の違い
Microsoft Office SharePoint Server 2007 のドキュメント変換機能を使って Web ページを作成すると、特定の種類のドキュメント変換をつかさどるドキュメント コンバータのキューに対し、ドキュメントを変換して Web ページを作成するための要求が送信されます。
ページをバックグラウンドで作成するように選択した場合、コンバータの処理がキューの該当するポイントに達した時点でドキュメントが変換されます。実際の変換が行われるまでの時間は、キューに格納されているドキュメントの分量、および、サイト コレクションで使用されているドキュメントの変換設定によって大きく異なります。ページをバックグラウンドで作成するように選択すると、変換処理の完了を待たずに、そのドキュメントが保存されているドキュメント ライブラリにリダイレクトされます。
ページをフォアグラウンドで作成するように選択した場合、要求はキューの先頭に移動され、利用できる最初の変換起動プログラムによって (通常は数秒で) 処理されます。変換処理が進行している間は、処理に時間がかかることを示すページが表示され、変換が完了した時点で結果の Web ページにリダイレクトされます。
ページの先頭へページをフォアグラウンドで作成するかバックグラウンドで作成するかの判断
ページをフォアグラウンドで作成するか、バックグラウンドで作成するかの判断は、ページの作成と編集のプロセスに大きく依存します。
ドキュメントの作成およびページの編集と承認に複数のユーザーが携わる場合
元のドキュメントを作成するユーザーと、そのページを編集および承認するユーザーが異なる場合、ドキュメントの作成者が、結果の Web ページを使って作業を行うことはまずないと考えられるため、バックグラウンドでのページ作成を検討します。この場合、ドキュメント作成者が、変換プロセスの終了を待機する必要はありません。ドキュメント作成者は、すぐにドキュメント ライブラリに戻って、新しいドキュメントの処理に取りかかることになります。
ドキュメントの変換要求をキューに格納することにより、ドキュメント変換を通じて生成されたページは、キューに送信された順番で、編集と承認の準備が整うことになります。
ページをバックグラウンドで作成する場合、変換プロセスの完了時に、特定のユーザーに対してシステムから電子メール メッセージを送るように指定することも可能です。これを利用してページの発行を調整できます。
ドキュメントの作成およびページの編集と承認を同一ユーザーが行う場合
同じユーザーが、ドキュメントの作成、Web ページの編集、および Web ページの承認を行う場合、作成したドキュメントの変換プロセスが完了すると同時に、変換の済んだ Web ページの編集に着手するのが一般的なので、フォアグラウンドでのページ作成が妥当と言えます。また、変換プロセスの完了を待って、ページの編集と承認を行うことにより、作業の連続性を保つことができます。つまり、現在のページが完了してから、次の Web ページに取りかかるという一連の流れを維持できます。
ページの先頭へページをフォアグラウンドまたはバックグラウンドで作成する
Office SharePoint Server 2007 のドキュメント変換機能を使って、既存のドキュメントから Web ページを作成する場合、ページをフォアグラウンドで作成するかバックグラウンドで作成するかを選択する必要があります。この選択は、[ドキュメントからのページの作成] Web ページで、次の 2 つの手順のいずれかに従って行います。
ページをフォアグラウンドで作成する
- [ドキュメントからのページの作成] Web ページの [処理] セクションで、[このページをすぐに作成し、完了時に表示する] をクリックします。
- [作成] をクリックして、変換プロセスを開始します。処理に時間がかかることを示すページが表示され、処理が完了すると、新しいページが表示されます。
メモ
処理に時間がかかることを示すページから別のページに移動した場合、新しいページが生成されても、自動的には表示されなくなります。
ページをバックグラウンドで作成する
- [ドキュメントからのページの作成] Web ページの [処理] セクションで、[このページはバックグラウンドで作成し、ドキュメント ライブラリに戻る] をクリックします。
- ページが作成されたときにシステムから電子メールを送信する場合は、[ページの作成完了時に以下のユーザーに電子メールを送信する] チェック ボックスをオンにした後、[ユーザー] ボックスに対象のユーザーを入力します。[参照] をクリックしてユーザーを検索できます。
[ユーザー] ボックスに入力した名前は、[名前の確認] をクリックして検証できます。
メモ
このオプションを使用するには、サーバーの全体管理で送信電子メールを有効にする必要があります。
- [作成] をクリックすると、ページがドキュメント変換キューに送信されます。元のドキュメントが置かれているドキュメント ライブラリが再び表示されます。
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