ここでは、InfoPath Forms Services のセキュリティに関するいくつかの考慮事項について概要を説明します。以下の概念は十分な情報を得て決定を行うために役立ちますが、このトピックは必ずしも完全ではありません。サーバー、フォーム テンプレート、およびフォームのセキュリティに関して選択を行う際は、組織の既存のセキュリティ ポリシーに基づいて判断してください。
このトピックの内容
Web サーバーのセキュリティについて
データ ソースについて
管理者が承認したフォーム テンプレートの展開について
Web サーバーのセキュリティについて
ページの先頭へデータ ソースについて
- 承認されたデータ ソースを使用する 組織のフォーム テンプレート作成者が使用できるデータ ソースを、承認されたデータ ソースだけに制限するには、データ接続ライブラリを使用します。データ接続ライブラリは、データ接続を集中的に保存および共有する場所です。承認されたデータ接続のコレクションを作成し、それらが保存されているライブラリへのアクセス権を制限することによって、組織内で使用されるデータ ソースのセキュリティを確保できます。
- 直接データベース接続は注意深く使用する データ接続ライブラリから承認されたデータ ソースを使用することができない場合、組織のフォーム テンプレート作成者は、フォーム テンプレートをデータ ソースに直接接続する方法を選択することがあります。このような場合、そのフォーム テンプレートに基づくフォームへのアクセスは、信頼されているユーザーにのみ許可するようにしてください。データベースに直接接続するフォーム テンプレートを使用すると、機密情報にアクセスする手段を信頼できないユーザーに提供してしまう可能性があります。
ページの先頭へ管理者が承認したフォーム テンプレートの展開について
- フォーム テンプレートの展開範囲を理解する 管理者承認済みフォーム テンプレートを展開すると、そのフォーム テンプレートはサーバー上の一元的な場所に追加され、1 つ以上のサイト コレクションに対して有効化できるようになります。管理者承認済みフォーム テンプレートとは、InfoPath Forms Services を実行しているサーバーに管理者によってアップロードされたブラウザ互換フォーム テンプレートです。管理者承認済みフォーム テンプレートには、コードが含まれている可能性があります。組織内のサイト コレクションおよびフォーム テンプレートの利用者が多岐にわたっている場合は、目的のサイト コレクション用にデザインされたフォーム テンプレートだけを有効化するようにしてください。たとえば、組織で 1 つのサイト コレクションを顧客向けに使用し、別のサイト コレクションを社員向けに使用している場合、顧客用のサイト コレクションに対して社員用のフォーム テンプレートを有効化することは避けてください。不適切なサイト コレクションに対してフォーム テンプレートを有効化すると、意図していないユーザーに対して機密データが公開される可能性があります。たとえば、社員の電子メール アドレスが記載されている社員用のフォーム テンプレートが一般に公開されると、社員に迷惑メールが送信される結果になることがあります。
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