Microsoft Office SharePoint Server 2007 ではアクセス許可レベルを利用でき、アクセス許可レベルの数は制限されていません。Office SharePoint Server 2007 には、発行機能が有効なサイトに対して制限付き読み取り、デザイン、投稿、読み取り、制限付きアクセス、承認、階層の管理、フル コントロールという 8 つの既定のアクセス許可レベルが定義されています。さらに別のアクセス許可レベルを作成し、それらのレベルに権限を割り当てることもできます。

ユーザーや SharePoint グループがサイト上で特定の操作を実行できるように、それらのユーザーやグループに所定の権限を割り当てることができます。新しいアクセス許可レベルを作成 (または既存のアクセス許可レベルを編集) し、そのレベルに共通した操作の実行に必要な権限を関連付けておけば、セキュリティ保護可能なオブジェクトに対する適切なアクセス許可レベルをユーザーや SharePoint グループに割り当てるだけで、それらのユーザーやグループが該当オブジェクトに対して所定の操作を実行できるようになります。

アクセス許可レベル

アクセス許可レベルを作成する

アクセス許可レベルをコピーする

アクセス許可レベルを編集する

アクセス許可レベルを削除する

アクセス許可レベル

Office SharePoint Server 2007 の既定のアクセス許可レベルは次のとおりです。

• フル コントロール   Web サイトに対するすべての権限が割り当てられています。
• 階層の管理   サイトを作成し、ページ、リスト アイテム、ドキュメントを編集できます。
• 制限付きアクセス   所定の権限を割り当てられている場合に限り、特定のリスト、ドキュメント ライブラリ、リスト アイテム、フォルダ、またはドキュメントを表示できます。

 メモ    このアクセス許可レベルをユーザーや SharePoint グループに直接割り当てることはできません。サイト上のオブジェクトへのアクセス権をユーザーや SharePoint グループに割り当てた際に、このユーザーやグループが該当オブジェクトへのアクセスに必要な上位オブジェクトへのアクセス権を保持していない場合、Office SharePoint Server 2007 がこのアクセス許可レベルをユーザーやグループに自動的に割り当てます。たとえば、リスト内のアイテムへのアクセス権をユーザーに与えた際に、このユーザーがリスト自体へのアクセス権を持っていない場合は、Office SharePoint Server 2007 がそのリストへの制限付きアクセスと、必要に応じてサイトへの制限付きアクセスをユーザーに割り当てます。

• 承認   ページ、リスト アイテム、ドキュメントを編集および承認できます。
• 投稿   ページを表示し、リスト アイテムとドキュメントを編集できます。
• デザイン   リスト、ドキュメント ライブラリ、Web サイト上のページを編集できます。
• 読み取り   ページ、リスト アイテム、ドキュメントを表示できます。
• 制限付き読み取り   ページとドキュメントを表示できますが、過去のバージョンを表示したり、ユーザーの権限情報を確認することはできません。

アクセス許可レベルを作成する

アクセス許可レベルは、サイト レベルで管理されます。そのため、次に説明する手順は、サイト コレクションのトップレベル Web サイト、または独自の権限を適用するサブサイトで実行してください。サブサイトが親サイトから権限を継承している場合、このサブサイトの権限を管理することはできません。代わりに、親サイトの権限を管理するか、サブサイトに独自の権限を適用する前に、まず親サイトからの権限の継承を取り消す必要があります。

 注意    親サイトの権限を管理すると、その親サイト自体だけでなく、その親サイトから権限を継承しているすべてのサブサイトに影響します。親サイトの権限を変更する前に、他のサイトへの影響について慎重に検討してください。

1. ([サイトの操作] メニュー) をクリックし、[サイトの設定] をポイントします。次に、[すべてのサイト設定の変更] をクリックします。
2. [ユーザーと権限] の [権限の設定 (詳細)] をクリックします。
3. [設定] メニューを使用できない場合は、[操作] メニューの [親の権限の管理] を選択します。[設定] メニューを使用できる場合は、手順 4. に進みます。

 メモ    サイトが親サイトから権限を継承している場合は、[権限] ページで [設定] メニューを使用できません。

4. [権限] ページで、[設定] メニューの [アクセス許可レベル] をクリックします。
5. [アクセス許可レベル] ページの [アクセス許可レベルの追加] をクリックします。
6. [アクセス許可レベルの追加] ページの [名前と説明] セクションで、名前を入力します。必要に応じて説明も入力します。
7. [権限] セクションで、アクセス許可レベルに関連付ける権限を選択します。
8. [作成] をクリックします。

アクセス許可レベルをコピーする

1. [サイトの操作] メニューの [サイトの設定] をクリックします。
2. [サイトの設定] ページで、[ユーザーと権限] の [権限の設定 (詳細)] をクリックします。
3. [設定] メニューを使用できない場合は、[操作] メニューの [親の権限の管理] を選択します。[設定] メニューを使用できる場合は、手順 4. に進みます。

 メモ    サイトが親サイトから権限を継承している場合は、[権限] ページで [設定] メニューを使用できません。

4. [設定] メニューの [アクセス許可レベル] をクリックします。
5. [アクセス許可レベル] ページの [アクセス許可レベル] 列で、コピーするアクセス許可レベルの名前をクリックします。
6. [アクセス許可レベルの編集] ページの下部までスクロールし、[アクセス許可レベルのコピー] をクリックします。
7. [名前と説明] セクションで、新しいアクセス許可レベルの名前を入力します。必要に応じて説明も入力します。
8. [権限] セクションで、新しいアクセス許可レベルに関連付ける権限を選択し、関連付けない権限の選択を解除します。
9. 変更が終了したら、[作成] をクリックします。

新しいアクセス許可レベルが [アクセス許可レベル] ページに表示されます。

アクセス許可レベルを編集する

1. [サイトの操作] メニューの [サイトの設定] をクリックします。
2. [サイトの設定] ページで、[ユーザーと権限] の [権限の設定 (詳細)] をクリックします。
3. [設定] メニューを使用できない場合は、[操作] メニューの [親の権限の管理] を選択します。[設定] メニューを使用できる場合は、手順 4. に進みます。

 メモ    サイトが親サイトから権限を継承している場合は、[権限] ページで [設定] メニューを使用できません。

4. [設定] メニューの [アクセス許可レベル] をクリックします。
5. [アクセス許可レベル] ページの [アクセス許可レベル] 列で、編集するアクセス許可レベルの名前をクリックします。

 メモ    [フル コントロール] または [制限付きアクセス] のアクセス許可レベルは変更できません。

[アクセス許可レベルの編集] ページでは、次の操作を行うことができます。

• アクセス許可レベルの説明を変更する。
• アクセス許可レベルに関連付ける権限を選択し、関連付けない権限の選択を解除する。
6. 変更が終了したら、[送信] をクリックします。

アクセス許可レベルを削除する

1. [サイトの操作] メニューの [サイトの設定] をクリックします。
2. [サイトの設定] ページで、[ユーザーと権限] の [権限の設定 (詳細)] をクリックします。
3. [設定] メニューを使用できない場合は、[操作] メニューの [親の権限の管理] を選択します。[設定] メニューを使用できる場合は、手順 4. に進みます。

 メモ    サイトが親サイトから権限を継承している場合は、[権限] ページで [設定] メニューを使用できません。

4. [権限] ページで、[設定] メニューの [アクセス許可レベル] をクリックします。
5. [アクセス許可レベル] ページで、削除するアクセス許可レベルのチェック ボックスをオンにし、[選択したアクセス許可レベルの削除] をクリックします。
6. 削除の確認メッセージが表示されたら [OK] をクリックします。