個人用サイトのパブリック コンテンツにプライバシー設定を使用すると、サイトにアクセスしたユーザーのうち、特定のカテゴリに含まれるユーザーにのみ情報を表示するように Microsoft Office SharePoint Server 2007 を設定できます。コンテンツの参照を許可するユーザーのカテゴリには、[すべてのユーザー]、[自分の仕事仲間]、[自分の業務グループ]、[自分の管理者]、[自分のみ] の 5 種類があります。次の表に各カテゴリに含まれるユーザーを示します。
カテゴリ | コンテンツの参照を許可するユーザー |
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[すべてのユーザー] | 個人用サイトを閲覧する権限を持つすべてのユーザー。 |
[自分の仕事仲間] | [自分の仕事仲間] ページに現在含まれているユーザーがすべて含まれます。既定では、上司、仕事仲間、直接報告者が含まれます。 |
[自分の業務グループ] | 既定では、自分の業務グループに所属する上司、仕事仲間、直接報告者のみが含まれます。また、[自分の業務グループへの仕事仲間の追加] オプションを使用して追加した仕事仲間も、このカテゴリに含まれます。新しい仕事仲間は、自動的には自分の業務グループに追加されません。 |
[自分の管理者] | 直属の上司。 |
[自分のみ] | 個人用サイトの所有者自身。 |
技能、興味、誕生日、携帯電話の番号など、ユーザーのパブリック ページの詳細の一部に対してプライバシー設定を使用できます。また、メンバシップ リスト、リンク、仕事仲間リストに対して、プライバシー設定を使用することもできます。
配布リストおよびリンク
特定の趣味や興味に関するサイトのメンバである場合に、これをパブリック ページに表示したくない場合に、配布リストやリンクにプライバシーを設定すると便利です。たとえば、ゲーム ファン クラブのメンバシップに [自分のみ] プライバシー設定を設定することで、自分のサイトにアクセスしたユーザーに、自分がこのグループのメンバであることを知らせないようにすることができます。または、特定の情報を [自分の仕事仲間] や [自分の業務グループ] のみに開示して、特定のカテゴリのユーザーにのみコンテンツを表示するよう制限できます。
仕事仲間
仕事仲間に対するプライバシーの設定も、同様に機能します。仕事仲間に対するプライバシーの設定がどのように機能するか、以下に例を示します。
加山宏さんの仕事仲間リストには、葛城孝史さん、柴瀬満さん、幡垣修一さん、花山 寿子さんが含まれるとします。加山さんはどのプロジェクトでも、葛城さん、柴瀬さん、幡垣さんと直接仕事をしているので、加山さんの個人用サイト パブリック ページにアクセスしたすべてのユーザーに対して彼らの名前を表示します。加山さんは、花山さんとは特別なプロジェクトでしか仕事をすることはないので、花山さんを仕事仲間としてすべてのユーザーに開示したくないと考えました。したがって、加山さんは花山さんの情報は自分の上司のみに開示し、加山さん自身と自分の上司だけが、花山さんの名前を加山さんの個人用サイトにアクセスした際に参照できるようにしています。
仕事仲間に対してプライバシーを設定する方法の詳細については、[参照] セクションのリンクを参照してください。
ある仕事仲間についての情報を参照できるユーザーを制限すると、サイトの [自分との共通点] セクションで他のユーザーが閲覧できる情報も制限されます。たとえば、幡垣さんは花山さんを仕事仲間リストに含めていますが、幡垣さんが加山さんの個人用サイトにアクセスした場合、加山さんは花山さんに対して [自分のみ] プライバシーを設定しているので、加山さんの [自分との共通点] 領域の [両者が面識のある仕事仲間] セクションに花山さんの名前は表示されません。
検索結果
以下の仕事仲間に対する設定も含め、プライバシーの設定によって、検索の結果も影響を受けます。仕事仲間の設定を [すべてのユーザー] 以外に設定すると、他の社員が自分を通じて他の社員に連絡する方法を制限することができます。
コンテンツの対象設定
Office SharePoint Server 2007 では、ユーザーのプロファイルを基にユーザーについての情報を提供することでコンテンツ プロバイダを支援します。プロファイルのアイテムに対して [すべてのユーザー] 以外のプライバシー カテゴリを設定すると、自分の個人用ページで参照できるコンテンツは、正確でないか、本来よりも有用でない可能性があります。たとえば、自動車設計に興味があったとしても、自動車設計についての最新のニュースが自動的に自分のサイトに公開されません。
パブリック プロファイル ページを表示する
ページ上部にある [表示範囲] オプションを使用すると、各カテゴリに含まれるユーザーに対するパブリック プロファイル ページの表示状態を簡単に確認することができます。設定したプライバシーの各カテゴリに応じて、異なるビューを使用してページを表示します。
メモ
[表示範囲] オプションは、セキュリティ設定ではなく、プライバシー設定を使用することで機能します。したがって、SharePoint Sites Web パーツ内のドキュメントは、[表示範囲] オプションによる影響は受けず、各ビューに応じて変化することはありません。