仕事仲間リストは既知のユーザーを指定することで、Microsoft Office SharePoint Server 2007 でこの情報を利用できるようにします。状態情報を確認したり、自分に関係のある人物を他者が参照できるようにしたり、[自分の仕事仲間] プライバシー カテゴリを使用することで、個人の情報を保護したりできます。
この記事の内容
仕事仲間リスト
プライバシーとグループ化
仕事仲間リストに名前を追加する
個人用サイトの閲覧者に対して仕事仲間の名前を表示または非表示にする
自分の業務グループ プライバシー カテゴリに仕事仲間を追加または削除する
仕事仲間リスト内の名前に通知を設定する
仕事仲間をグループに分けて整理する
仕事仲間リストから名前を削除する
仕事仲間リスト
既定では、自分の上司、この上司に報告する他のユーザー、自分の直接報告者が仕事仲間リストに含まれます。これらのユーザーのいずれかを削除したり、会社のディレクトリから任意のユーザーを追加したりできます。自分の仕事仲間をグループに分けて、自分のパブリック ページ上に仕事仲間を表示するかどうかを指定できます。
Microsoft Office Communicator や Microsoft Windows Messenger などのインスタント メッセージ サービスを提供するアプリケーションを使用している場合は、仕事仲間の名前の隣にステータス アイコンが表示されます。このステータス インジケータにより、その仕事仲間がオンライン、会議中、またはコンピュータから離れているかなどの情報を確認できます。
また、仕事仲間が外出したり、この仕事仲間の報告先の上司が変更されたり、新しいドキュメントを作成したり、名前を変更したりした場合などに通知されるよう、通知を設定することもできます。
仕事仲間リストを他の社員と共有することは、関係を築き、個人のネットワークを広げるうえで役に立ちます。他の社員が自分の個人用サイトにアクセスした場合に、自分がどのような人物とどのような立場で業務を遂行しているかを確認できます。他の社員はこの情報を使用して、連絡先や業務を行ううえで必要な情報を入手できることがあります。
ページの先頭へプライバシーとグループ化
個人用サイトでプライバシー設定を使用すると、特定のカテゴリのユーザーにのみ情報の閲覧を許可するように Office SharePoint Server 2007 を設定できます。プライバシーのカテゴリには、[すべてのユーザー]、[自分の仕事仲間]、[自分の業務グループ]、[自分の管理者]、[自分のみ] の 5 種類があります。ある仕事仲間に対してプライバシー設定を適用すると、個人用サイトでその仕事仲間の情報を閲覧できるユーザーが制限されます。
たとえば、加山宏さんの仕事仲間リストには、葛城孝史さん、柴瀬満さん、幡垣修一さん、花山寿子さんが含まれているとします。加山さんは、どのプロジェクトでも葛城さん、柴瀬さん、幡垣さんと直接仕事をしているので、加山さんの個人用サイトのパブリック ページにアクセスしたすべてのユーザーに対して彼らの名前を表示します。加山さんは、花山さんとは特別なプロジェクトでしか仕事をすることがないので、花山さんを仕事仲間としてすべてのユーザーに開示するのは避けたいと考えました。そこで加山さんは、花山さんの情報を自分の上司だけに開示するように設定し、加山さんの個人用サイトに加山さん自身と自分の上司がアクセスした場合のみ、花山さんの名前が表示されるようにしています。
ある仕事仲間についての情報を参照できるユーザーを制限すると、パブリック ページの [自分との共通点] セクションで他のユーザーが参照する情報も制限されます。たとえば、幡垣さんは花山さんを仕事仲間リストに含めていますが、幡垣さんが加山さんの個人用サイトにアクセスした場合、加山さんは花山さんに対して [自分のみ] プライバシーを設定しているので、加山さんの [自分との共通点] 領域の [両者が面識のある仕事仲間] セクションに花山さんの名前は表示されません。
プライバシーの設定によって、検索の結果も影響を受けます。幡垣さんが加山さんのプロジェクトに関係のある社員を検索する場合に、花山さんが幡垣さんの仕事仲間でなかった場合、幡垣さんは仕事仲間の仕事仲間として花山さんの名前を確認できません。
[プライバシーとグループ化] オプションでは、任意の仕事仲間を業務グループに追加することもできます。これにより、設定が [自分の業務グループ] であるコンテンツを閲覧する権限をこの仕事仲間に付与できます。これは、あるグループ固有のプロジェクトを立ち上げて、このプロジェクトに関連する情報を他のグループのユーザーは閲覧できないようにして開示する場合に便利です。
関係を示すグループを使用して仕事仲間リストを整理することができます。既定では、すべての仕事仲間は [一般] グループに分類されています。整理に使用するグループは、必要な数だけ作成できます。たとえば、財務プロジェクトや販売プロジェクト、または自分のチームなど、プロジェクト別または職種別に仕事仲間を整理すると便利です。各仕事仲間は、いずれか 1 つのグループにしか分類できません。
個人用サイトでコンテンツのプライバシーを使用する方法の詳細については、[参照] セクションのリンクを参照してください。
ページの先頭へ仕事仲間リストに名前を追加する
仕事仲間リストに仕事仲間を追加するには、[仕事仲間の追加] ページを使用します。このページには、[仕事仲間候補] リストが含まれている場合もあります。このリストは、送受信された電子メール メッセージやインスタント メッセージの連絡先、配布リスト、他の仕事仲間と共有している SharePoint サイトのメンバシップなど、ユーザーの通信パターンを基に編成されています。
- SharePoint サイトで、右上隅にある [個人用サイト] をクリックします。
- サイド リンク バーの [仕事仲間] をクリックします。
- [自分の仕事仲間] リスト ツールバーの [仕事仲間の追加] をクリックします。
- [仕事仲間の追加] ページの [仕事仲間の特定] で、次のいずれかの操作を行います。
目的 | 実行内容 |
---|
知っている人物の名前を追加する | |
名前を検索する | - [名前の入力] ボックスの隣にある [参照] をクリックします。
- ボックスに名前のできるだけ多くの部分を入力して、緑の矢印をクリックします。
- 検索結果ボックスで、追加する人物の名前をダブルクリックします。
- [OK] をクリックします。
|
[仕事仲間候補] リストから 1 つ以上の名前を追加する | - 目的の名前の隣にあるチェック ボックスをオンにします。
|
- [自分用プロファイル] ページで選択した仕事仲間の参照を許可するユーザーを指定するには、[これらの仕事仲間の表示範囲] ボックスで、以下のいずれかのカテゴリを指定します。
カテゴリ | 選択した仕事仲間の参照を許可するユーザー |
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[すべてのユーザー] | 個人用サイトを閲覧する権限を持つすべてのユーザー。 |
[自分の仕事仲間] | [自分の仕事仲間] ページに現在含まれているユーザーがすべて含まれます。既定では、上司、仕事仲間、直接報告者が含まれます。 |
[自分の業務グループ] | 既定では、自分の業務グループに所属する上司、仕事仲間、直接報告者のみが含まれます。また、[自分の業務グループへの仕事仲間の追加] オプションを使用して追加した仕事仲間も、このカテゴリに含まれます。新しい仕事仲間は、自動的には自分の業務グループに追加されません。 |
[自分の管理者] | 直属の上司。 |
[自分のみ] | 個人用サイトの所有者自身。 |
プライバシー設定の詳細については、「個人用サイトの閲覧者に対して仕事仲間の名前を表示または非表示にする」のセクションを参照してください。
- 仕事仲間を [自分の業務グループ] プライバシー カテゴリに追加するには、[自分の業務グループへの仕事仲間の追加] の [はい] をクリックします。
プライバシーのカテゴリの詳細については、「プライバシーとグループ化」のセクションを参照してください。
- 職種やプロジェクト別に仕事仲間をグループ化するには、[グループ化] の [既存のグループ] を選択し、矢印をクリックして既に作成してあるグループを指定するか、[新しいグループ] を選択して新しいグループの名前を入力します。
詳細については、「仕事仲間をグループに分けて整理する」のセクションを参照してください。
ページの先頭へ個人用サイトの閲覧者に対して仕事仲間の名前を表示または非表示にする
プライバシーのカテゴリを使用すると、個人用サイトの閲覧者のうち仕事仲間リストに含まれる名前を参照できる閲覧者を制限できます。リスト内の仕事仲間ごとに、参照を許可するユーザーを 5 種類あるカテゴリーを使用して設定できます。[仕事仲間] リストの表示は、閲覧者が属するカテゴリに応じて変化します。既定では、各仕事仲間の参照を許可するユーザーのカテゴリは [すべてのユーザー] に設定されています。
- SharePoint サイトで、右上隅にある [個人用サイト] をクリックします。
- サイド リンク バーの [仕事仲間] をクリックします。
- [自分の仕事仲間] ページで、個人用サイトの閲覧者に対して表示または非表示にする仕事仲間を 1 人以上選択します。
- [自分の仕事仲間] ツールバーの [Edit Colleaguesの編集] をクリックします。
- [これらの仕事仲間の表示範囲] ボックスに、以下のいずれかのカテゴリを指定して、[自分用プロファイル] ページで選択した仕事仲間の参照を許可するユーザーを指定します。
カテゴリ | 選択した仕事仲間の参照を許可するユーザー |
---|
[すべてのユーザー] | 個人用サイトを閲覧する権限を持つすべてのユーザー。 |
[自分の仕事仲間] | [自分の仕事仲間] ページに現在含まれているユーザーがすべて含まれます。既定では、上司、仕事仲間、直接報告者が含まれます。 |
[自分の業務グループ] | 既定では、自分の業務グループに所属する上司、仕事仲間、直接報告者のみが含まれます。また、[自分の業務グループへの仕事仲間の追加] オプションを使用して追加した仕事仲間も、このカテゴリに含まれます。新たに加わった仕事仲間は、自動的には自分の業務グループに追加されません。 |
[自分の管理者] | 直属の上司。 |
[自分のみ] | 個人用サイトの所有者自身。 |
個人用サイトでコンテンツのプライバシーを使用する方法の詳細については、[参照] セクションのリンクを参照してください。
ページの先頭へ自分の業務グループ プライバシー カテゴリに仕事仲間を追加または削除する
[自分の業務グループ] は、特定の情報を共有する場合に使用するユーザー カテゴリです。たとえば、[自分の業務グループ] を使用して、ドキュメント、配布リスト、連絡先情報、仕事仲間情報を特定のプロジェクトに携わっているユーザーにのみ開示できます。この業務グループ カテゴリへのユーザーの追加や削除は、[自分の仕事仲間] ページを使用して行います。
- SharePoint サイトで、右上隅にある [個人用サイト] をクリックします。
- サイド リンク バーの [仕事仲間] をクリックします。
- [自分の仕事仲間] ツールバーで、仕事仲間を 1 人以上選択します。
- [自分の仕事仲間] ツールバーの [仕事仲間の編集] をクリックします。
- [自分の業務グループへの仕事仲間の追加] の [はい] または [いいえ] をクリックします。
個人用サイトでコンテンツのプライバシーを使用する方法の詳細については、[参照] セクションのリンクを参照してください。
ページの先頭へ仕事仲間リスト内の名前に通知を設定する
仕事仲間についての通知を使用すると、緊密に共同で作業にあたっているユーザーの状態を追跡できます。任意のユーザーが外出したり、部門の変更、配布リストの購読、新しいドキュメントの公開、ブログの更新を行った場合に、通知されるように設定できます。任意またはすべての通知を無効にすることができます。既定では、72 時間以内に発生した変更についての通知が送られます。
- SharePoint サイトで、右上隅にある [個人用サイト] をクリックします。
- [仕事仲間の表示/変更] Web パーツの下部にある [追跡対象の変更] をクリックします。
- リストの仕事仲間に対して次の通知の 1 つ以上を選択します。
設定 | 通知の対象となるイベント |
---|
[記念日] | 誕生日または入社日。 |
[プロファイル プロパティの変更] | 上司、役職、部門、または名前の変更。個人用サイトのプロファイル上の職責、技能、興味の変更。 |
[メンバシップの変更] | 配布リストまたは SharePoint サイトへの参加または離脱。 |
[新しいドキュメント] | SharePoint へのドキュメントの追加。 |
[外出中] | 外出中 (Microsoft Exchange への通知を基に決定)。 |
[ブログの変更内容] | ブログへの新しい記事の投稿。 |
メモ
管理者によって、その他の記念日や主要プロパティの変更が通知リストに追加されている場合があります。
ページの先頭へ仕事仲間をグループに分けて整理する
プロジェクト名や職務別など、仕事仲間をグループに分けて整理することができます。たとえば、財務委員会で柴瀬さん、武島さん、河本さんと協働している場合、財務という名前のグループを作成して、このグループにこの 3 人の仕事仲間をまとめることができます。なお、グループの名前は、個人用サイトの閲覧者が、専門や興味の領域が同じ他の仕事仲間を検索する場合に役に立つ可能性があります。各仕事仲間は、いずれか 1 つのグループにしか分類できません。
- SharePoint サイトで、右上隅にある [個人用サイト] をクリックします。
- サイド リンク バーの [仕事仲間] をクリックします。
- [自分の仕事仲間] ツールバーで、仕事仲間を 1 人以上選択します。
- [自分の仕事仲間] ツールバーの [仕事仲間の編集] をクリックします。
- [グループ化] の [既存のグループ] を選択し、矢印をクリックして既に作成してあるグループを選択するか、[新しいグループ] を選択して新しいグループの名前を入力します。選択した仕事仲間が、選択または入力したグループに分類されます。
メモ
- グループを削除するには、そのグループからすべての仕事仲間を削除します。これにより、仕事仲間リストから自動的にそのグループが削除されます。
- [複数値] となっている [既存のグループ] は、選択した仕事仲間が複数のグループに分類されていることを示しています。
ページの先頭へ仕事仲間リストから名前を削除する
プロジェクトの変更や別の部門への異動に応じて、仕事仲間リストから名前を削除できます。ディレクトリに含まれているすべての名前にいつでもアクセスできるので、必要に応じて簡単に名前をリストに戻すことができます。
- SharePoint サイトで、右上隅にある [個人用サイト] をクリックします。
- サイド リンク バーの [仕事仲間] をクリックします。
- [自分の仕事仲間] ツールバーで、仕事仲間を 1 人以上選択します。
- [削除] をクリックします。
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