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Excel Services で表示中の現在のブックは、コンピュータにコピーし、Microsoft Office Excel で開くことができます。これには、完全なブックを開く、およびスナップショットと呼ばれる制限されたブックを開くという 2 とおりの方法があります。

コンピュータに保存されているブックを Office Excel で開く理由

スナップショットを開くときに保存および削除される内容

ブックまたはスナップショットを Excel で開く

コンピュータに保存されているブックを Office Excel で開く理由

Excel Services で表示されるデータとグラフは、ブックの作成者によってドキュメント ライブラリ、ネットワーク フォルダ、または HTTP の場所に保存された Microsoft Office Excel ブック内のものです。ブックの現在の状態をローカル コンピュータにコピーして Excel で開くと便利な場合があります。たとえば次のような場合です。

• Excel の印刷機能を利用する場合。詳細については、「Excel Services からビュー、名前付きアイテム、ブックを印刷する」を参照してください。
• セルの値と数式を変更して新しい結果を参照する場合。
• グラフ、ピボットテーブル レポート、またはピボットグラフ レポートを追加または更新する場合。
• ゴール シークやソルバーなどの What-If 分析ツールを使用して、予想外の疑問を解決する場合。
• 集計列の追加や別の小計の表示を行って Excel テーブルを操作する場合。

詳細については、「Excel と Excel Services でのブックの使用の相違点」を参照してください。

スナップショットを開くときに保存および削除される内容

スナップショットは、ブックの制限されたバージョンです。基本的に、表示されている情報は保存されますが、公開したくないと思われる情報は削除されます。以下のセクションでは、スナップショットを開くときに保存される内容と削除される内容について説明します。

保存される内容

• 書式   すべてのセル書式、スタイル、およびテーマ。
• 表示されている情報   セル、列、行、およびワークシートのうちで、非表示に設定されているものや、フィルタの適用によって表示されていないものを除くすべて。
• セルの値   セルの現在のテキスト、数値、および日付の値と、数式や関数の戻り値。
• オブジェクト   Excel テーブル、グラフ、ピボットテーブル レポート、およびピボットグラフ レポート。

削除される内容

• 個人情報   ドキュメントのプロパティ内のユーザー名、個人のサマリー情報など、ブック内にある個人情報 (ブック内にあることをユーザーが認識していない場合もあります)。
• 条件付き書式  すべての条件付き書式。
• 非表示のデータ   非表示のセル、行、列、およびワークシート。
• 数式   Microsoft Office Excel ワークシートのすべての数式と関数。
• 対話型の機能   ピボットテーブル レポートでのデータ レベルの展開と折りたたみ、Excel の表とワークシートのフィルタと並べ替え、アウトライン データのグループ化とグループ解除などの対話型の機能。
• 接続   外部データ ソースとキャッシュ データに対するすべての接続。
• Web 関連   ハイパーリンクおよび Web 発行オプション。

ブックまたはスナップショットを Excel で開く

 メモ    ご使用のコンピュータに Microsoft Office Excel がインストールされている必要があります。Office Excel の使用の詳細については、Office Excel ヘルプを参照してください。

1. 必要な場合は、Excel Web Access Web パーツに読み込まれたブックを含む Web パーツ ページを開くか、Web ブラウザ ビューでドキュメント ライブラリからブックを開きます。
2. Office Excel Web Access ツールバーで、[開く] メニューの横の矢印をクリックし、次のいずれかの操作を行います。
   • ブックを開くには、[Excel で開く] をクリックします。

     並べ替えや抽出など、現在のセッションで行った操作、再計算された数式と更新されたデータ接続を含む、ブック全体の現在の状態がローカル コンピュータにコピーされて Excel で開くので、表示と変更が可能です。

   • スナップショットを開くには、[スナップショットを Excel で開く] をクリックします。

     ブック全体の現在の状態、またはブックが発行されたときにブックの作成者が選択した場合は選択されたワークシートと名前付きアイテムのみの現在の状態が、並べ替えや抽出など、現在のセッションで行った操作を含めてローカル コンピュータにコピーされて Excel で開くので、表示と変更が可能です。

     ヒント  ブックがあるドキュメント ライブラリからスナップショットを開くこともできます。ブック アイテムをポイントし、横にある矢印をクリックして、[スナップショットを Excel で開く] をクリックします。

重要  [Excel で開く] コマンドと [スナップショットを Excel で開く] コマンドは主に、Excel のすべての機能を使用して、ユーザー自身のコンピュータでデータを扱うためのものです。これらのコマンドを使用しても、ドキュメント ライブラリまたはネットワーク フォルダに置かれている元のブックは変更されません。