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Excel Services でのセッション、セッション タイムアウト、データの操作
Excel Services でのセッション、セッション タイムアウト、データの操作

セッションとは、Office SharePoint Server Web サイト サーバーでのブックの操作を管理するための手段です。以下のセクションでは、セッションの概要、セッションを作成および終了する方法、セッション タイムアウトの影響、および Excel Services のブックの表示と操作を管理する方法について説明します。

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セッションの概要

セッションとは、ブックの操作を識別および実行するために作成される、一意の作業コンテキストです。セッションは、必要に応じて作成され、システム管理者があらかじめ設定した最大時間だけ存在した後で、ユーザーによって明示的に終了されるか、タイムアウトの発生によって暗示的に終了します。セッションの主な利点は、セッション中にユーザーが行う並べ替えやフィルタなどの操作を維持しつつ、セッション中の計算を最適化できることにあります。セッションを使用する目的には、サーバー コンピュータの作業負荷のバランスをとり、一部のユーザーだけが CPU やメモリなどのシステム リソースを過大に消費して他のユーザーに影響が生じるのを防ぐこともあります。セッション中は、各ユーザーが別個に行う操作が切り分けられます。たとえば、あるユーザーは Excel Services でデータを並べ替え、別のユーザーは Excel Services でデータにフィルタを適用した場合、各ユーザーの表示には、その本人が行った並べ替えやフィルタは反映されますが、他のユーザーが行った操作は反映されません。

Excel Services でブックを開くと、セッションが作成され、最新バージョンのブックが読み込まれます。ブックがセッションと関連付けられた後で、ドキュメント ライブラリのそのバージョンのブックに対していずれかのユーザーが変更を加えても、現在のセッションには反映されません。たとえば、他のユーザーが Microsoft Office Excel でブックを更新して同じドキュメント ライブラリに再度保存した場合でも、自分の現在のセッションにはそれらの変更は表示されません。

1 つのセッションで開くことのできる Excel ブックは 1 つだけですが、複数のユーザーが同じブックを複数のセッションで同時に開くことはできます。さらに、1 人のユーザーが複数のセッションを同時に開くこともでき、その対象は同じブックでも異なるブックでもかまいません。ユーザー数が多い企業では、多数のセッションで多数のブックが開かれる可能性があります。しかし、各ユーザーの各セッションに対しては、常に 1 つのブックが対応しています。

1 つのセッションには 1 人のユーザーのみが関連付けられていますが、1 人のユーザーが同じブックに対して複数のセッションを作成することは可能です。たとえば、Internet Explorer の [ファイル] メニューの [新規作成] の [ウィンドウ] を使用して、2 つの Web パーツ ページをそれぞれ別のウィンドウで開き、ブック内の同じワークシートを異なるビューで比較する場合があります。または、同じ Web パーツ ページ上に配置された Excel Web Access Web パーツの 2 つのインスタンスで、2 つの異なるブックを比較する場合があります。ただし、1 つの Web パーツ ページ上に表示された複数の Excel Web Access Web パーツが同じセッションを共有することはできません。

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Excel Services でセッションを作成および終了する方法

通常は、Excel ブックを開くときにセッションを作成し、ブックを閉じるときにセッションを終了するという形になりますが、セッションを作成および終了する方法は複数あります。

Excel Services では、次の操作を行うときに新しいセッションを作成します。

  • "ブック" プロパティで指定したブックを読み込んだ Excel Services を表示するとき。
  • Excel Web Access ツールバーの [開く] メニューの [ブックの再読み込み] を使用してブックを再読み込みするとき。このコマンドでは、その時点の最新バージョンのブックが使用されます。
  • ブラウザでドキュメント ライブラリから Excel ブックを開くとき (アイテムをポイントし、横の矢印をクリックして、[Web ブラウザで表示] をクリックします)。
  • Excel Web Access Web パーツを含む、ダッシュボードなどの Web パーツ ページを表示するとき。
  • たとえば Excel ブックの URL を渡すなどで、ドキュメント ライブラリのリスト ビュー Web パーツから Excel Web Access Web パーツに対する Web パーツ接続を使用したとき。
  • Web パーツ ツール ウィンドウの [OK] または [適用] をクリックして Excel Web Access Web パーツのプロパティを更新するとき。

Excel Services では、次の操作を行うときに現在のセッションが終了します。

  • セッションをタイムアウトさせたとき。
  • Excel Web Access Web パーツの "Close Session Before Opening a New One" プロパティがオンになっている状態で、同じ Excel ブックを開いたとき。
  • Excel Web Access Web パーツの "Close Session Before Opening a New One" プロパティがオンになっている状態で、ドキュメント ライブラリの同じ Excel ブックを開いたとき (アイテムをポイントし、横の矢印をクリックして、[Web ブラウザで表示] をクリックします)。
  • Excel Web Access Web パーツの "Close Session Before Opening a New One" プロパティがオンになっている状態で、たとえば Excel ブックの URL を渡すなどで、ドキュメント ライブラリのリスト ビュー Web パーツから Excel Web Access Web パーツに対する Web パーツ接続を使用したとき。
  • Excel Web Access Web パーツで、ツール ウィンドウの [詳細] で "ヘルプ モード" 共通プロパティを [移動] に設定し、Excel Web Access ツールバーの [ヘルプ] をクリックしたとき。

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Excel Services のデータを操作するときにセッション タイムアウトが発生した場合の動作

Excel Services でブックを開くと、ブックを表示または操作して、さまざまな結果を確認できます。たとえば、並べ替え、フィルタ、データの更新、パラメータの設定などを実行できます。これらの操作は、1 つのセッション内で発生しますが、Excel Services に現在読み込まれているブックは変更されません。また、これらの操作は一時的であるため、セッション タイムアウトが発生したときには、操作は保存されず、元のブックは変更されません。

ボタン イメージ (更新) をクリックした場合、ブックの現在のビューが更新されますが、セッションは終了されません。Internet Explorer ツールバーの [戻る] または [進む] をクリックしても、セッションは終了されません。ブラウザ ウィンドウを閉じると、セッションは終了されます。

セッション タイムアウトは、Excel Services の操作中でも発生することがあります。たとえば、データの並べ替えとフィルタを行った後で、操作を完了する前に、しばらく席を外したとします。セッション タイムアウトが発生すると、データに対する操作が保存されていないことを示すメッセージが表示されます。次にそのブックを開いたときには、元のバージョンのブックか新しいバージョンのブックのいずれかが読み込まれます。新しいバージョンが読み込まれるのは、Excel で更新されたブックが、同じドキュメント ライブラリまたはネットワーク フォルダに保存されている場合です。

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セッション タイムアウト前の Excel Services のビューの保存

Excel Services に対する操作を計画して、セッション タイムアウトになる前に操作を完了できる十分な時間が確保できるよう、セッション タイムアウトの値をシステム管理者に確認しておくことをお勧めします。

Excel Services でブックを操作した後で、現在のビューを保存するには、次の操作を行います。

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