カスタム プロパティを使用すると、Microsoft Office Excel Web Access Web パーツのビュー、レイアウト、ツールバー、および対話機能をカスタマイズできます。以下のセクションでは、各プロパティの詳細について示します。
この記事の内容
ブックの表示セクション
ツールバーとタイトルのセクション
ナビゲーションと対話機能のセクション
ブックの表示セクション
Excel Web Access で表示する名前付き範囲、ワークシート名、テーブル名、グラフ名、ピボットテーブル レポート名、またはピボットグラフ レポート名を入力します。
長い文字列を簡単に編集するには、 (リンクの選択) をクリックし、[テキストの入力 -- Web ページ ダイアログ] ウィンドウを使用して文字列を編集します。
メモ
このプロパティは、Excel Services にブックを保存するときに、特定のワークシートまたは名前付きアイテムを選択した場合に使用できます。
詳細については、「Excel Services で名前付きアイテムを表示する」を参照してください。
シートのページを上下左右に移動するときに表示する列の数を入力します。有効値は 1 ~ 500 です。既定値は 75 です。値を大きくすると、フォント サイズが小さくなることがあります。
詳細については、「Excel Services でブック内を移動する」を参照してください。
この値は個人用に設定することもできます。Web パーツの個人用設定の詳細については、Microsoft Windows SharePoint Services ヘルプを参照してください。
標準のビューでシートのページを上下左右に移動するときに表示する行の数を入力します。有効値は 1 ~ 500 です。既定値は 75 です。値を大きくすると、フォント サイズが小さくなることがあります。
この値は個人用に設定することもできます。Web パーツの個人用設定の詳細については、Windows SharePoint Services ヘルプを参照してください。
詳細については、「Excel Services でブック内を移動する」を参照してください。
ページの先頭へツールバーとタイトルのセクション
タイトル バー
このチェック ボックスをオンにすると、[表示] の "
タイトル" プロパティで指定したブックのファイル名に基づいてタイトルが自動的に作成され、そのタイトルが Web パーツのタイトル バーに追加されます。既定では、このチェック ボックスはオンになっています。
このチェック ボックスをオフにすると、"タイトル" プロパティに指定されている現在の値が使用されます。このプロパティに値が設定されていない場合には、タイトルは非表示になります。
このチェック ボックスをオンにすると、Web パーツのタイトル バーにハイパーリンクが自動的に作成され、ユーザーがクリックするとブックがブラウザ ウィンドウに表示されます。既定では、このチェック ボックスはオンになっています。
このチェック ボックスをオフにすると、[詳細] の "タイトル URL" プロパティに入力する別の値が使用されます。"タイトル URL" プロパティには、このチェック ボックスをオフにした後で、有効な URL を指定でき、また値を指定しないこともできます。このチェック ボックスをオフにすると、"タイトル URL" プロパティの現在の値も削除されます。
次のいずれかのオプションを選択して、ツールバーのコマンドとボタンを表示または非表示にします。
[詳細ツール バー] 詳細ツールバーを表示します。既定では、このチェック ボックスはオンになっています。
詳細ツールバーには、[開く] メニュー ([Excel で開く] コマンドおよび [スナップショットを Excel で開く] コマンド)、[更新] メニュー ([選択した接続の更新] コマンド、[すべての接続の更新] コマンド、[ブックの計算] コマンド、および [ブックの再読み込み] コマンド)、 (検索)、[表示] ボックス (名前付きアイテム ビューの場合)、および [ヘルプ] が含まれます。
Web パーツ ページ上に Excel Web Access を単独で表示し、利用可能なコマンドとボタンすべてにユーザーがアクセスできるようにするときには、詳細ツールバーを使用します。
[簡易ツール バー] 表示されるボタンは、[開く] メニュー ([Excel で開く] および [スナップショットを Excel で開く])、[更新] メニュー ([選択した接続の更新] および [ブックの再読み込み])、[ビュー] ボックス (名前付きアイテム ビューの場合)、必要に応じてナビゲーション ボタン、および [ヘルプ] のみです。
ダッシュボード上の別の Web パーツや別の Web パーツ ページと Excel Web Access を接続し、これら一部のコマンドとボタンのみが必要な場合には、簡易ツールバーを使用します。
[ナビゲーションのみ] 状況に応じて、以下のコマンドとボタンが表示されます。
- Excel Web Access がワークシート ビューの場合、ナビゲーション ボタンおよび必要に応じて [ヘルプ]。
- Excel Web Access が名前付きアイテム ビューの場合、[ビュー] ボックス、ナビゲーション ボタン、および必要に応じて [ヘルプ]。
[なし] ツールバーは表示されません。
単に表示するのみで、ユーザーが操作やヘルプを必要としない、名前付き範囲やグラフなどの特定の名前付きアイテムを選択した場合には (たとえば、ダッシュボードや Web パーツ ページを作成するなど)、[なし] をクリックします。
ツールバーのメニュー コマンド
このチェック ボックスをオンにすると、ユーザーのコンピュータに Excel がインストールされている場合に、ツールバーの [開く] メニューの [Excel で開く] と [スナップショットを Excel で開く] が表示され、ユーザーがブックを Microsoft Office Excel で開くことができます。既定では、このチェック ボックスはオンになっています。
このチェック ボックスをオフにすると、[Excel で開く] と [スナップショットを Excel で開く] は非表示になり、ユーザーは Excel でブックを開けません。
詳細については、「Excel で Excel Services のブックまたはスナップショットを開く」を参照してください。
このチェック ボックスをオンにすると、ツールバーの [更新] メニューの [選択した接続の更新] コマンドと [すべての接続の更新] コマンドが表示され、外部データ ソースに対するすべての接続または選択した接続をユーザーが手動で更新できます。既定では、このチェック ボックスはオンになっています。
ツールバーの [更新] メニューの [選択した接続の更新] コマンドと [すべての接続の更新] コマンドを非表示にするには、このチェック ボックスをオフにします。
メモ
ピボットテーブル レポートで Online Analysis Processing (OLAP) クエリを起動する操作を行うときにも、手動更新が行われることがあります。
詳細については、「Excel Services で外部データを更新する」を参照してください。
このチェック ボックスをオンにすると、ツールバーの [更新] メニューの [ブックの計算] が表示されます。既定では、このチェック ボックスはオンになっています。
このチェック ボックスをオフにすると、ツールバーの [更新] メニューの [ブックの計算] は非表示になります。
メモ
このプロパティは、コマンドの表示のみに影響し、ブックの現在の計算設定には影響しません。
詳細については、「Office Excel Web Access でデータを計算、再計算する」を参照してください。
ツールバーに [表示] ボックスを表示するには、このチェック ボックスをオンにします。既定では、このチェック ボックスはオンになっています。Excel Web Access も名前付きアイテム ビューになっている必要があります。
ツールバーの [表示] ボックスを非表示にするには、このチェック ボックスをオフにします。名前付きアイテム ビューで、ユーザーがアイテムを変更できないようにし、特定のアイテムをダッシュボードまたは Web パーツ ページに表示する必要がある場合は、このリスト ボックスを無効にします。
詳細については、「Excel Services で名前付きアイテムを表示する」を参照してください。
ページの先頭へナビゲーションと対話機能のセクション
ナビゲーション
このチェック ボックスをオンにすると、ページ ボタンとシート タブによるページ単位での移動や他のシートへの移動、および (検索) の使用によって、ユーザーがブック内を移動できます。既定では、このチェック ボックスはオンになっています。
このチェック ボックスをオフにすると、ページ ボタン、シート タブ、および [検索] ボタンでユーザーがブック内を移動できません。このチェック ボックスは、名前付き範囲やグラフなどの特定のアイテムの表示のみに Excel Web Access を使用している場合や、Excel Web Access がダッシュボードまたは Web パーツ ページの別の Web パーツに接続されている場合にはオフにします。
ブック内の場所、またはブック外のファイルおよびドキュメントへのアクティブなハイパーリンクを有効にするには、このチェック ボックスをオンにします。ブック内の場所へのハイパーリンクを有効にするには、"ブックのナビゲーション" プロパティも有効になっている必要があります。
ブック内の場所、またはブック外のファイルまたはドキュメントへのハイパーリンクを無効にするには、このチェック ボックスをオフにします。ハイパーリンクはアクティブでない文字列に変換されます。
詳細については、「Excel Services でハイパーリンクを使用する」を参照してください。
対話機能
ブックに対する対話機能を有効にするか無効にするには、このチェック ボックスをオンまたはオフにします。既定では、このチェック ボックスはオンになっています。
ブックに対する対話機能には、外部データの更新 (手動更新、定期的な更新、および自動更新)、パラメータ値の設定、並べ替え、フィルタ、アウトライン、ピボットテーブル レポートのデータのレベルの展開と折りたたみなどの操作があります。
このチェック ボックスをオンにすると、[パラメータ] 作業ウィンドウが表示され、ブックにパラメータが定義されている場合のパラメータ値の変更機能が有効になります。既定では、このチェック ボックスはオンになっています。
このチェック ボックスをオフにすると、[パラメータ] 作業ウィンドウは非表示になり、ブックに定義されているパラメータ値を参照および変更できません。
メモ
[Workbook Interactivity] チェック ボックスをオフにした場合、"パラメータの変更" プロパティは淡色表示になり、オンやオフにすることはできません。
詳細については、「Excel Services でブックのパラメータを変更する」を参照してください。
このチェック ボックスをオンにすると、ブックにパラメータが定義されている場合に、[パラメータ] 作業ウィンドウを表示できます。既定では、このチェック ボックスはオンになっています。
このチェック ボックスをオフにすると、ブックにパラメータが定義されている場合でも、[パラメータ] 作業ウィンドウを表示できません。作業ウィンドウではなくフィルタ Web パーツを使用して値が変更されるようにするために、ユーザーがパラメータ値を変更できないようにするときにも、このチェック ボックスをオフにします。
メモ
[パラメータの変更] チェック ボックスをオフにした場合、"[パラメータ] 作業ウィンドウの表示" プロパティは淡色表示になり、オンやオフにすることはできません。
詳細については、「Excel Services でブックのパラメータを変更する」を参照してください。
このチェック ボックスをオンにすると、セル範囲、Excel テーブル、およびピボットテーブル レポートでの並べ替えが有効になります。既定では、このチェック ボックスはオンになっています。
このチェック ボックスをオフにすると、セル範囲、Excel テーブル、およびピボットテーブル レポートでの並べ替えが無効になります。ただし、ブックに既に適用されている並べ替えはそのまま維持されます。
詳細については、「Excel Services でデータを並べ替える」を参照してください。
このチェック ボックスをオンにすると、セル範囲、Excel テーブル、およびピボットテーブル レポートでのフィルタと、アウトラインが有効になります。既定では、このチェック ボックスはオンになっています。
このチェック ボックスをオフにすると、セル範囲、Excel テーブル、およびピボットテーブル レポートでのフィルタと、アウトラインが無効になります。ただし、ブックに既に適用されているフィルタはそのまま維持されます。
詳細については、「Excel Services でデータを抽出する」を参照してください。
ピボットテーブルに対する操作を有効にするか無効にするかに応じて、このチェック ボックスをオンまたはオフにします。この操作とは、データのレベルの展開 (ドリルダウン) と折りたたみ (ドリルアップ)、並べ替え、およびフィルタです。既定では、このチェック ボックスはオンになっています。
詳細については、「
Excel Services でデータの詳細情報を展開または折りたたむ」を参照してください。
Excel Web Access Web パーツの下部に表示される操作の定期更新のメッセージの表示を制御するには、このチェック ボックスをオンにします。既定では、このチェック ボックスはオンになっています。
このチェック ボックスをオフにすると、ブックによる外部データの定期更新は行われず、定期更新処理のメッセージは Excel Web Access Web パーツの下部に表示されません。
詳細については、「Excel Services で外部データを更新する」を参照してください。
次のいずれかのオプションを選択して、定期自動更新を制御します。
[常に表示] [常に表示] オプションを表示せずに定期更新処理のメッセージを表示します。既定では、このオプションはオンになっています。スケジュールされた間隔でデータを更新するかどうかをユーザーが決定できるようにするが、[常に表示] を選択できないようにする場合は、このオプションを使用します。
[選択] [常に表示] オプションと共に定期更新処理のメッセージを表示します。スケジュールされた間隔でデータを更新するかどうか、およびそれ以降はメッセージを表示せずに、スケジュールされた間隔で自動的に更新を行うようにユーザーが決定できるようにするには、このオプションを使用します。
[表示しない] 定期更新処理のメッセージと [常に表示] オプションを非表示にします。メッセージを表示せずに、スケジュールされた間隔でのデータの更新を有効にする場合は、このオプションを使用します。
メモ
このプロパティを設定するには、[ブックで有効な場合は定期更新する] チェック ボックスがオンになっている必要があります。
詳細については、「Excel Services で外部データを更新する」を参照してください。
このチェック ボックスをオンにすると、新しいブックを開いた後で現在のブックが閉じます。多数のユーザーが同じブックを表示する場合のパフォーマンスを向上させるには、このチェック ボックスをオンにします。
このチェック ボックスをオフにすると、新しいブックを開いた後も現在のブックは開いたままになります。既定では、このチェック ボックスはオンになっています。他のブックを開いた後も、現在のブックに対するフィルタ、並べ替え、パラメータ値の設定などの処理を維持するには、このチェック ボックスをオフにします。
詳細については、「Excel Services でのセッション、セッション タイムアウト、データの操作」を参照してください。
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