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アクセス許可レベルと権限
アクセス許可レベルと権限
このトピックの内容


Microsoft Windows SharePoint Services 3.0 では、既定で 5 つのアクセス許可レベル (アクセス許可レベル: サイト、ライブラリ、リスト、フォルダ、ドキュメントなどのエンティティにおいて、ユーザーまたは SharePoint グループに与えられるアクセス許可のセット。)が用意されています (ただし、Windows SharePoint Services で構築されるサイトには、他の既定の SharePoint グループが追加されることもよくあります)。これらのアクセス許可レベルには、それぞれ特定のアクセス許可 (アクセス許可: ページの表示、アイテムのオープン、サブアイテムの作成など、特定のアクションを実行する権限。)が関連付けられています。サイト所有者は、これらのアクセス許可レベルに関連するアクセス許可を選択したり (制限付きアクセスおよびフル コントロール アクセス許可レベルを除く)、新しいアクセス許可レベルを追加して別のアクセス許可のセットを組み合わせたりすることができます。

 メモ    Windows SharePoint Services 3.0 以前は、アクセス許可レベルはサイト グループと呼ばれ、SharePoint グループはクロスサイト グループと呼ばれていました。

サイト所有者は、アクセス許可をアクセス許可レベルと関連付け、アクセス許可レベルをユーザーと SharePoint グループに関連付けることができます。ユーザーと SharePoint グループは、サイト、リスト、リスト アイテム、ライブラリ、リストおよびライブラリ内のフォルダ、ドキュメントなどのセキュリティ保護可能なオブジェクトと関連付けられます。セキュリティ保護可能なさまざまなオブジェクトへのアクセス許可の割り当ての詳細については、「サイトおよびサイトのコンテンツへのアクセス制御について」を参照してください。

次の表は、ユーザーと SharePoint グループに割り当てることができるアクセス許可レベルと、アクセス許可レベルに割り当てることができるアクセス許可を示しています。また、各アクセス許可に既定で関連付けられるアクセス許可レベルを示しています。さらに、各アクセス許可に依存するアクセス許可と、そのアクセス許可を含む既定のアクセス許可レベルも示しています。

Windows SharePoint Services 3.0 での既定のアクセス許可レベル

アクセス許可レベル説明
フル コントロールこのアクセス許可レベルには、すべてのアクセス許可が含まれます。既定では、"<サイト名> の所有者" SharePoint グループに割り当てられます。このアクセス許可レベルをカスタマイズまたは削除することはできません。
デザインリストおよびドキュメント ライブラリの作成、ページの編集、Web サイトでのテーマ、枠線、およびスタイル シートの適用ができます。既定では、どの SharePoint グループにも割り当てられません。
投稿既存のリストとドキュメント ライブラリで、アイテムの追加、編集、および削除ができます。既定では、"<サイト名> のメンバ" SharePoint グループに割り当てられます。
読み取りWeb サイトへの読み取り専用アクセスです。このアクセス許可レベルを持つユーザーと SharePoint グループは、アイテムとページを表示し、アイテムとドキュメントを開くことができます。既定では、"<サイト名> の閲覧者" SharePoint グループに割り当てられます。
制限付きアクセス制限付きアクセスのアクセス許可レベルは、詳細に設定されたアクセス許可レベルと組み合わせて、サイト全体へのアクセスをユーザーに許可することなく、特定のリスト、ドキュメント ライブラリ、アイテム、またはドキュメントへのアクセスを許可するように設計されています。ただし、たとえばリストやライブラリにアクセスするには、親 Web サイトを開き、そのサイトのテーマやナビゲーション バーなどの共有データを読み取るアクセス許可をユーザーが持っている必要があります。制限付きアクセス許可レベルをカスタマイズまたは削除することはできません。

 メモ    このアクセス許可レベルをユーザーまたは SharePoint グループに割り当てることはできません。その代わり、Windows SharePoint Services 3.0 では、アクセス許可を持っていない上位レベルのオブジェクトにアクセスすることが必要となる、サイト内のオブジェクトへのアクセスをユーザーと SharePoint グループに許可するときに、このアクセス許可レベルがユーザーと SharePoint グループに自動的に割り当てられます。たとえば、リストのアイテムへのアクセスをユーザーに許可する場合で、ユーザーがリストへのアクセス権を持っていないときは、Windows SharePoint Services 3.0 により、リストおよび必要に応じてサイトでの制限付きアクセスが自動的に付与されます。

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リスト、サイト、および個人用のアクセス許可

Windows SharePoint Services 3.0 には、33 個のアクセス許可が含まれており、5 つの既定のアクセス許可レベルで使用されます。特定のアクセス許可レベルに含まれるアクセス許可を変更するか (制限付きアクセスおよびフル コントロール アクセス許可レベルを除く)、新しいアクセス許可レベルを作成して、指定する特定のアクセス許可のセットを含むことができます。

アクセス許可は、適用できるオブジェクトに応じて、リストのアクセス許可、サイトのアクセス許可、および個人用のアクセス許可として分類されます。たとえば、サイトのアクセス許可は特定のサイトに適用され、リストのアクセス許可はリストとライブラリのみに適用され、個人用のアクセス許可は個人用ビュー、個人用 Web パーツなどのみに適用されます。次の表は、アクセス許可と、既定でそれらが適用されるアクセス許可レベルを示しています。

リストのアクセス許可

アクセス許可フル コントロールデザイン投稿読み取り制限付きアクセス
リストの管理XX
チェックアウトの無視XX
アイテムの追加XXX
アイテムの編集XXX
アイテムの削除XXX
アイテムの表示XXXX
アイテムの承認XX
アイテムを開くXXXX
バージョンの表示XXXX
バージョンの削除XXX
通知の作成XXXX
アプリケーション ページの表示XXXXX

サイトのアクセス許可

アクセス許可フル コントロールデザイン投稿読み取り制限付きアクセス
アクセス許可の管理X
利用状況データの表示X
サブサイトの作成X
Web サイトの管理X
ページの追加とカスタマイズXX
テーマと枠線の適用XX
スタイル シートの適用XX
グループの作成X
ディレクトリの参照XXX
Self-Service Site Creation の使用XXXX
ページの表示XXXX
権限の一覧X
ユーザー情報の参照XXXXX
通知の管理X
リモート インターフェイスの使用XXXXX
クライアント統合機能の使用XXXXX
開くXXXXX
個人のユーザー情報の編集XXX

個人の権限

アクセス許可フル コントロールデザイン投稿読み取り制限付きアクセス
個人用ビューの管理XXX
個人用 Web パーツの追加と削除XXX
個人用 Web パーツの更新XXX
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依存関係と説明

多くのアクセス許可が他のアクセス許可に依存しています。他のアクセス許可に依存しているアクセス許可を選択すると、依存しているアクセス許可も自動的に選択されます。同じように、他のアクセス許可が依存しているアクセス許可を削除すると、従属アクセス許可も削除されます。次の表は、各アクセス許可の使用目的と、該当する場合は従属アクセス許可を示しています。

リスト アクセス許可

アクセス許可説明従属アクセス許可
リストの管理 リストを作成および削除、リストの列を追加または削除、およびリストのパブリック ビューを追加または削除できます。 アイテムの表示、ページの表示、開く、個人用ビューの管理
チェックアウトの無視他のユーザーにチェックアウトされたドキュメントを破棄するか、チェックインできます。 アイテムの表示、ページの表示、開く
アイテムの追加リストにアイテムを追加、ドキュメント ライブラリにドキュメントを追加、および Web ディスカッション コメントを追加できます。 アイテムの表示、ページの表示、開く
アイテムの編集リスト内のアイテムを編集、ドキュメント ライブラリ内のドキュメントを編集、ドキュメント内の Web ディスカッション コメントを編集、およびドキュメント ライブラリ内の Web パーツ ページをカスタマイズできます。 アイテムの表示、ページの表示、開く
アイテムの削除リストからアイテムを削除、ドキュメント ライブラリからドキュメントを削除、およびドキュメント内の Web ディスカッション コメントを削除できます。アイテムの表示、ページの表示、開く
アイテムの表示リスト内のアイテム、ドキュメント ライブラリ内のドキュメント、および Web ディスカッション コメントを表示できます。ページの表示、開く
アイテムの承認リスト アイテムまたはドキュメントのマイナー バージョンを承認できます。 アイテムの編集、アイテムの表示、ページの表示、開く
アイテムを開くサーバー側のファイル ハンドラを使ってドキュメントのソースを表示できます。 アイテムの表示、ページの表示、開く
バージョンの表示リスト アイテムまたはドキュメントの以前のバージョンを表示できます。 アイテムの表示、ページの表示、開く
バージョンの削除リスト アイテムまたはドキュメントの以前のバージョンを削除できます。 アイテムの表示、バージョンの表示、ページの表示、開く
通知の作成電子メールの通知を作成できます。 アイテムの表示、ページの表示、開く
アプリケーション ページの表示リストまたはドキュメント ライブラリ内のドキュメントまたはビューを表示できます。 開く

サイトのアクセス許可

アクセス許可説明従属アクセス許可
権限の管理Web サイトのアクセス許可レベルを作成および変更し、ユーザーとグループにアクセス許可を割り当てます。アイテムの承認、権限の一覧、開く
利用状況データの表示Web サイトの利用状況に関するレポートを表示できます。アイテムの承認、開く
サブサイトの作成チーム サイト、会議ワークスペース サイト、ドキュメント ワークスペース サイトなどのサブサイトを作成できます。 ページの表示、開く
Web サイトの管理Web サイトのすべての管理タスクを実行し、コンテンツを管理できます。ページの表示、開く
ページの追加とカスタマイズHTML ページまたは Web パーツ ページを追加、変更、または削除、Windows SharePoint Services 互換エディタを使って Web サイトを編集できます。 アイテムの表示、ディレクトリの参照、ページの表示、開く
テーマと枠線の適用Web サイト全体にテーマまたは枠線を適用できます。 ページの表示、開く
スタイル シートの適用Web サイトにスタイル シート (.css ファイル) を適用できます。ページの表示、開く
グループの作成サイト コレクション内の任意の場所で使用できるユーザーのグループを作成できます。ページの表示、開く
ディレクトリの参照SharePoint Designer、WebDAV (Web ベースの Distributed Authoring and Versioning) などのインターフェイスを使って、Web サイト内のファイルとフォルダを列挙できます。 ページの表示、開く
Self-Service Site Creation の使用Self-Service Site Creation を使って Web サイトを作成できます。 ページの表示、開く
ページの表示Web サイト内のページを表示できます。開く
権限の一覧Web サイト、リスト、フォルダ、ドキュメント、またはリスト アイテムのアクセス許可を列挙できます。 アイテムの表示、アイテムを開く、バージョンの表示、ディレクトリの参照、ページの表示、開く
ユーザー情報の参照Web サイトのユーザーに関する情報を表示できます。 開く
通知の管理Web サイトのすべてのユーザーの通知を管理できます。 アイテムの表示、通知の作成、ページの表示、開く
リモート インターフェイスの使用SOAP (Simple Object Access Protocol)、Web DAV、または SharePoint Designer インターフェイスを使って Web サイトにアクセスできます。 開く
開くWeb サイト、リスト、またはフォルダを開いて、そのコンテナ内のアイテムにアクセスできます。 従属アクセス許可はありません
個人のユーザー情報の編集画像を追加するなど、ユーザーが個人の情報を変更できるようにします。 ユーザー情報の参照、開く

個人用のアクセス許可

アクセス許可説明従属アクセス許可
個人用ビューの管理リストの個人用ビューを作成、変更、および削除できます。 アイテムの表示、ページの表示、開く
個人用 Web パーツの追加と削除Web パーツ ページの個人用 Web パーツを追加または削除できます。 アイテムの表示、ページの表示、開く、個人用 Web パーツの更新
個人用 Web パーツの更新Web パーツを更新して、個人用にカスタマイズされた情報を表示します。アイテムの表示、ページの表示、開く
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