サイトの所有者またはサイトの管理者は、Web パーツ ページのタイトル バーを編集する、Web パーツを追加する、リスト ビュー Web パーツのビューをカスタマイズする、Web パーツ ページのレイアウトを変更するなど、Web パーツ ページをさまざまな方法でカスタマイズできます。Web パーツ ページに Web パーツを追加してから、Web パーツを接続して、より詳細なページのカスタム ソリューションを作成できます。Web パーツの接続の詳細については、[参照] セクションのリンクを参照してください。Microsoft Office SharePoint Designer 2007 などの Microsoft Windows SharePoint Services 互換の Web デザイン プログラムを使用すると、Web パーツ ページのレイアウトを詳細にカスタマイズできます。Office SharePoint Designer 2007 を使用して Web パーツ ページを作成する方法の詳細については、Office SharePoint Designer 2007 のヘルプを参照してください。
Web パーツ ページの個人用ビューを作成する/共有ビューを復元する
Web パーツ ページのタイトル バーを編集する
Web パーツを追加する
Web パーツのリストまたはライブラリのビューをカスタマイズする
Web パーツ ページのレイアウトを変更する
Web パーツ ページの個人用ビューを作成する/共有ビューを復元する
サイトやページを表示すると、既定では共有ビューで表示されます。共有ビューで表示しているときにページに変更を加えると、そのページを表示するすべてのユーザーがその変更内容を見ることができます。ページの個人用ビューを作成すると、ページに変更を加えても、他のユーザーは見ることができません。
個人用ビューを作成する
- ページ上部の [ようこそユーザー名さん] をクリックし、[このページの個人用設定] をクリックします。
- ページを変更してカスタマイズします。Web パーツを追加または削除したり、ページ上の他の Web パーツのプロパティを変更したり、ページ上のリスト ビュー Web パーツのビューをカスタマイズしたり、ページ上の他の Web パーツのプロパティをカスタマイズしたりすることができます。
メモ
個人用ビューで Web パーツを閉じることはできますが、ページから Web パーツを削除することはできません。
- 作業を終えたら、[編集モードの終了] をクリックします。
共有ビューを復元する
Web パーツ ページに加えた個人用の変更を削除して、ページ上の Web パーツの現在の共有プロパティ値に戻すことができます。
注意
[ページのコンテンツのリセット] コマンドを使用すると、個人用に設定された Web パーツのプロパティ値が完全に削除され、個人用に設定された任意の Web パーツが完全に削除されます。別の個人用ビューを作成する場合は、カスタマイズ作業をやり直す必要があります。
- ページ上部の [ようこそユーザー名さん] をクリックし、[ページのコンテンツのリセット] をクリックします。
- ページ コンテンツのリセットを確認するメッセージが表示されたら、[OK] をクリックします。
メモ
[ページのコンテンツのリセット] コマンドは個人用ビューに、Web パーツ ページを以前個人用に設定した場合にのみ表示されます。
ページの先頭へWeb パーツ ページのタイトル バーを編集する
Web パーツ ページのタイトル バーには、タイトル、キャプション、説明、およびイメージが含まれます。管理者や、すべてのユーザーの Web パーツ ページを変更する権限のあるユーザーは、これらのアイテムを追加、変更、または削除することができます。タイトル、キャプション、説明、およびイメージは省略可能で、Web パーツ ページを共有するすべてのユーザーに対して変更できます。ただし、個別のユーザーに設定することはできません。
また、管理者は、Windows SharePoint Services を実行するサーバーに対する匿名アクセスを有効にできます。ユーザーが Web パーツ ページにアクセスすると、認証ボタンが自動的に表示され、ユーザーはページを表示したり Web パーツ ページを変更するためにサインインする必要があります。
メモ
Web パーツ ページがドキュメント ライブラリに保存されている場合は、Web パーツ ページ ドキュメントをチェックアウトしないと、Web パーツの追加などの変更を行えない可能性があります。変更を終えたら、必ずドキュメントをライブラリにチェックインして戻し、すべてのユーザーが変更を確認できるようにします。
- ([サイトの操作] メニュー) の [ページの編集] をクリックします。
- [タイトル バーのプロパティの編集] をクリックします。
- ツール ウィンドウのタイトル バーの属性のうち、編集できるのは、[タイトル]、[キャプション]、[説明]、および [イメージへのリンク] です。
メモ
個人用ビューでは、これらの Web パーツのカスタム プロパティを表示または変更することはできません。
プロパティ | 説明 |
---|
タイトル | Web パーツ ページのタイトル バーに見出しとして表示される文字列です。初期値として、ページのファイル名に基づく値が設定されます。タイトルの設定は任意のため、これは変更することも削除することもできます。タイトルには文字数の制限はありません。 ヒント タイトルが長いと Web パーツ ページのかなりの領域が占有されるため、ページ上のその他の Web パーツを考慮して、タイトル バーの長さを調整することをお勧めします。 |
キャプション | Web パーツ ページの補足説明です。キャプションの設定は任意です。キャプションが設定されている場合は、Web パーツ ページのタイトル バー内でタイトルの上に表示されます。キャプションには、最大 100 文字まで使用できます。 |
説明 | Web パーツ ページのタイトルまたはキャプションの補足情報です。説明の設定は任意で、説明が設定されている場合は、Web パーツ ページのタイトルまたはキャプションをマウスでポイントすると表示されます。説明には、最大 255 文字まで使用できます。 |
イメージへのリンク | イメージ (会社のロゴなど) は、Web パーツ ページのタイトルの左側に表示されます。イメージの設定は任意です。既定ではロゴが設定されますが、これは削除することも置き換えることもできます。イメージは、そのイメージが提供されたサイズで表示されます。イメージ ファイルの場所は、Web アドレスまたはファイル パスにより指定できます。イメージ ファイルに使用できるファイル拡張子は、.bmp、.gif、.jpg、.jpeg、.pict です。 |
認証ボタン | Windows SharePoint Services を実行しているサーバーは、既定では匿名アクセスが無効であり、サーバーにアクセスする前にユーザーにサインインを求めるメッセージが自動的に表示されます。または、管理者が匿名アクセスを有効にして、サーバー上にある Web パーツ ページの個人用の設定を参照または指定する場合にのみ、ユーザーがサインインできるようにすることもできます。 |
- 変更内容を保存してツール ウィンドウを閉じるには、[OK] をクリックします。ツール ウィンドウを閉じずに変更内容を表示するには、[適用] をクリックします。
ページの先頭へWeb パーツを追加する
Web パーツ ページに Web パーツを追加する最も簡単な方法は、[Web パーツの追加] ダイアログ ボックスを使用することです。このダイアログ ボックスを使用すると、リスト、ライブラリ、およびその他の Web パーツを Web パーツ ページに簡単に追加できます。サイト管理者は、[Web パーツの追加] ダイアログ ボックスに表示されるリストに新しい Web パーツを追加したり、特定の Web パーツをリストにまとめて表示できるカスタム グループを作成することができます。
メモ
Web パーツ ページがドキュメント ライブラリに保存されている場合は、Web パーツ ページ ドキュメントをチェックアウトしないと、Web パーツの追加などの変更を行えない可能性があります。変更を終えたら、必ずドキュメントをライブラリにチェックインして戻し、すべてのユーザーが変更を確認できるようにします。
- ([サイトの操作] メニュー) の [ページの編集] をクリックします。
- Web パーツを追加する Web パーツ領域で [Web パーツの追加] をクリックします。
- [Web パーツの追加] ダイアログ ボックスで、ページに追加する Web パーツのチェック ボックスをオンにします。
Windows SharePoint Services は、サイトにすぐに使用できる Web パーツをいくつか提供しています。これらの組み込みの Web パーツを使用したり、これらを必要に応じてカスタマイズしたり、新しい Web パーツを作成してサイト全体で使用できるようにこれらをアップロードしたりできます。
既定の Web パーツ
以下の Web パーツは、すべてのサイトに既定で含まれるパーツで、各チームのニーズに合わせてカスタマイズすることができます。これらの Web パーツの多くは相互に接続が可能で、さまざまな独自のソリューションを開発できます。
- [コンテンツ エディタ Web パーツ] コンテンツ エディタ Web パーツを使用すると、書式付きテキスト、表、ハイパーリンク、およびイメージを Web パーツ ページに追加できます。
- [フォーム Web パーツ] フォーム Web パーツを使用すると、別の Web パーツ内のデータ列への接続やフィルタを行うことができます。接続する 2 つの Web パーツは、同じサーバー上で実行されている必要があります。
- [イメージ Web パーツ] イメージ Web パーツを使用すると、画像やグラフィックを Web パーツ ページに追加できます。同じページ上の他の Web パーツとイメージの配置をより簡単に調整するには、共有ビューでイメージ Web パーツのカスタム プロパティを編集して、イメージ Web パーツ内のイメージの垂直方向の配置や水平方向の配置、背景色を制御します。
- リスト ビュー Web パーツ リスト ビュー Web パーツを使用すると、サイト上のリストまたはライブラリのデータを表示および編集したり、他のリスト ビュー Web パーツも含めてその他の Web パーツに接続したりできます。リストはチーム メンバと共有する情報であり、多くの場合表形式で表示されます。リスト ビューでは、フィルタや並べ替え、特定の列の選択など、目的に合わせてさまざまな方法でこの情報を表示できます。
メモ
"リスト ビュー" という名前の Web パーツはありません。サイトにリストを作成すると、リスト ビュー Web パーツが自動的に作成され、この名前にはリストと同じ名前が付けられます。たとえば、"ボート" という名前のリストを作成すると、"ボート" という名前の Web パーツが [サイト名] ギャラリーに追加されます。この Web パーツには、作成したリスト内のデータが自動的に表示されます。
- [ページ ビューア Web パーツ] ページ ビューア Web パーツを使用すると、Web パーツ ページに Web ページ、ファイル、またはフォルダを表示できます。ハイパーリンク、ファイル パス、またはフォルダ名を入力して、コンテンツにリンクします。
- [サイトのユーザー] Web パーツ サイトのユーザー Web パーツを使用して、サイトを使用する権限を持つユーザーまたはグループの一覧を表示します。サイトのユーザー Web パーツは、ドキュメント ワークスペース サイトのホーム ページに、自動的に追加されます。また、サイトのユーザー Web パーツは、どの Web パーツ ページにも追加できます。
メモ
Microsoft Windows SharePoint Services 2.0 以前のバージョンを実行するサイトでは、サイトのユーザー Web パーツはメンバ Web パーツと呼ばれていました。
- [XML Web パーツ] XML Web パーツを使用すると、拡張マークアップ言語 (XML) を表示でき、コンテンツを表示する前に XML に Extensible Stylesheet Language Transformations (XSLT) を適用できます。たとえば、ボート、価格、ボートのイメージへのリンクの一覧を含む XML ファイルがあるとします。XSLT を使用してデータを変換して、ボートと価格の一覧を表示し、ボート名にはそのボートに対応するイメージを別のウィンドウを開いて表示するハイパーリンクを設定できます。
あらかじめ構成されているリスト ビュー Web パーツ
以下の Web パーツは Windows SharePoint Services チーム サイト テンプレートに組み込まれているもので、新しいチーム サイトを作成すると自動的に構成され、Web パーツ ページ上ですぐに使用することができます。チーム サイトまたはワークスペース サイトの作成時に、どのような組み合わせでこれらの Web パーツが使われるかは、選択したサイト テンプレートに応じて異なります。
メモ
これらの Web パーツはリスト ビュー Web パーツから派生したもので、あらかじめ構成されている Web パーツ テンプレートを使用して、固有のレイアウトとデザインを生み出しています。これらのリストにデータを追加するには、サイド リンク バーの [すべてのサイト コンテンツの表示] をクリックし、[リスト] をクリックします。[すべてのサイト コンテンツ] ページで、データを追加するリストの名前をクリックします。
- [お知らせ] お知らせ Web パーツは、チーム メンバーと共有したいニュース、状況、および簡単な連絡事項の投稿に使用します。
- [予定表] 予定表 Web パーツは、今後のイベントやチームの予定の表示に使用します。
- [リンク] リンク Web パーツは、チームに関係する Web ページへのハイパーリンクを投稿するために使用します。
- [共有ドキュメント] 共有ドキュメント Web パーツは、既定のドキュメント ライブラリのファイルをサイト ユーザーと共有するために使用します。
- [タスク] タスク Web パーツは、チームのメンバーへのタスクの割り当て、期限と優先度の指定、および状況と進捗状況の表示に使用します。
- [チーム ディスカッション] チーム ディスカッション Web パーツは、チームに関係するトピックについて話し合うフォーラムを提供するために使用します。
カスタム Web パーツ
Microsoft Visual Studio などの Windows SharePoint Services と互換性のあるプログラミング環境を使用して、Microsoft ASP.NET の機能をすべて利用してカスタム Web パーツを作成できます。Web パーツ ページは、ASP.NET ファイル (.aspx) であり、Web パーツは Web フォーム コントロールから派生したものです。新しい機能を提供する独自の Web パーツを作成して、Web パーツ ページの拡張を図ることもできます。また、Web パーツにカスタム プロパティを追加したり、ツール ウィンドウにカスタム ビルダを追加して専用のユーザー インターフェイスを作成したり、Web パーツ接続を使用して他の Web パーツへ接続したりできます。Web パーツの作成および開発の詳細については、MSDN の Windows SharePoint Services デベロッパー センターで提供されている Windows SharePoint Services 3.0 SDK を参照してください。
他のユーザーや会社が作成した Web パーツを使用することもできます。サードパーティの Web パーツを Web パーツ ページまたはサイトに追加するためには、適切な権限が必要です。一部の Web パーツは、サーバーに直接展開する必要がある可能性があります。サードパーティの Web パーツを Web パーツ ページまたはサイトに追加できない場合は、管理者に問い合わせてください。
ヒント 追加する Web パーツのチェック ボックスを複数選択することで、2 種類以上の Web パーツを追加できます。
- [追加] をクリックします。
ページの先頭へWeb パーツのリストまたはライブラリのビューをカスタマイズする
リスト ビュー Web パーツを Web パーツ ページに追加すると、そのページで表示したい情報のみを表示するようにビューをカスタマイズできます。Web パーツ ページから現在のビューを編集します。
リストまたはライブラリのユーザー設定のビューを作成することもでき、このビューを使用して、リストまたはライブラリの Web パーツのインスタンスごとに異なる情報のセットを表示することができます。リストまたはライブラリのユーザー設定のビューを作成するには、カスタマイズするリストまたはライブラリの ([ビュー] メニュー) を使用します。リストまたはライブラリのユーザー設定のビューの作成の詳細については、「関連項目」のリンク先を参照してください。
- ([サイトの操作] メニュー) の [ページの編集] をクリックします。
- カスタマイズする Web パーツの ([Web パーツ] メニュー) をクリックし、[共有 Web パーツの変更] をクリックします。
- ツール ウィンドウで [現在のビューの編集] をクリックします。
- [列] で適切なチェック ボックスをオンまたはオフにして、対応する列の表示と非表示を切り替えることができます。列の名前の横に、ビュー内でのその列の表示順序を示す数値を入力します。
- [並べ替え] で、情報を並べ替えるかどうか、および、どのように並べ替えるかを選択します。作成者ごとのファイル名で並べ替えるなど、並べ替えには、2 つの列を使用できます。
- [フィルタ] で、情報にフィルタを適用するかどうか、および、フィルタの適用方法を選択します。ビューにフィルタを適用すると、特定の部署によって作成されたアイテムや、承認済みのアイテムなど、特定のアイテムだけが選択されて表示されます。
- [グループ化] で、特定のユーザーが作成したドキュメント群を展開可能なセクションにまとめるなど、同じ値を持つアイテムを独自のセクションにグループ化することができます。
- [集計] で、列内のアイテムの個数 (案件の総数など) を確認できます。場合によっては、平均値など、他の情報を要約または抽出して表示することもできます。
- [スタイル] で、ビューのスタイル (1 行ごとに網掛けを適用したリストなど) を選択します。
- リストやライブラリにフォルダが存在する場合は、フォルダを含まないビュー (フラット ビュー) を作成できます。同じレベルにあるすべてのリスト アイテムを表示するには、[フォルダなしですべてのアイテムを表示する] をクリックします。
- リストやライブラリの規模が大きい場合は、そのリストまたはライブラリで表示可能なファイル数、あるいは、同じページで表示可能なファイル数を制限できます。[アイテムの制限] セクションで、目的のオプションを選択します。
- リストまたはライブラリをモバイル デバイスで表示する計画がある場合は、[モバイル] セクションで必要なオプションを選択します。
- [OK] をクリックします。
ページの先頭へWeb パーツ ページのレイアウトを変更する
Web パーツを Web パーツ ページ上で移動して、任意の Web パーツ領域に任意の順番で配置することができます。Web ブラウザでサイトを表示する場合、Web パーツ ページの作成時に選択したテンプレートは変更できません。Office SharePoint Designer 2007 などの Microsoft Windows SharePoint Services 互換の Web デザイン プログラムを使用すると、Web パーツ ページの構造を詳細に変更できます。
メモ
Web パーツ ページがドキュメント ライブラリに保存されている場合は、Web パーツ ページ ドキュメントをチェックアウトしないと、Web パーツの追加などの変更を行えない可能性があります。変更を終えたら、必ずドキュメントをライブラリにチェックインして戻し、すべてのユーザーが変更を確認できるようにします。
- ([サイトの操作] メニュー) の [ページの編集] をクリックします。
- Web パーツをページ上の新しい場所や Web パーツ領域にドラッグします。
- 作業を終えたら、[編集モードの終了] をクリックします。
ページの先頭へ