このトピックは、サイトの所有者と管理者を対象にしています。ここでは、Web パーツ ギャラリーと Web パーツ ページの構成方法と管理方法の概要を示します。
Web パーツ ギャラリーの概要
Web パーツ ギャラリーを管理する
Web パーツをカスタム グループに追加する
Web パーツをインポートおよびエクスポートする
Web パーツ ページのアクセス許可を管理する
Web パーツ ギャラリーの概要
Web パーツ ギャラリーは、Web パーツ ページの作成時に使用する Web パーツを集中的に保管する場所です。サイトの構成に応じて、最大で 4 つの異なる Web パーツ ギャラリーを使用できます。適切なアクセス許可を保持している場合は、ツール ウィンドウで [参照] または [検索] をクリックすることにより、サイトで使用可能な Web パーツ ギャラリーにアクセスできます。目的の Web パーツを見つけたら、通常はその Web パーツを Web パーツ ページにドラッグします。
[閉じた Web パーツ]
[閉じた Web パーツ] ギャラリーは、特定の Web パーツ ページで使用できるものの、ページを参照しているときや設計しているときに、そのページで可視状態にならない Web パーツのコレクションです。各 Web パーツ ページには、独自の [閉じた Web パーツ] ギャラリーがあります。このギャラリーを使用し、Web パーツ ページの作成者は、たとえばユーザーが Web パーツ ページに追加することが推奨される Web パーツのコレクションを作成できます。
[閉じた Web パーツ] ギャラリーには、かつてページ上にあったものの、 ([Web パーツ] メニュー) の [閉じる] をクリックするか、 をクリックすることにより、ユーザー自身または別のユーザーによって閉じられた Web パーツも含まれています 。Web パーツは、ユーザーが個人用ビューで Web パーツ ページをパーソナル化するときに閉じるか、共有ビューですべてのユーザーのために Web パーツ ページを作成した作成者が閉じることができます。
Web パーツを閉じると、その Web パーツは Web パーツ ページから削除され、[閉じた Web パーツ] ギャラリーに移動します。閉じた Web パーツは、削除された Web パーツと異なり、技術的には Web パーツ ページ上に引き続き存在しますが、IsIncluded プロパティが False に設定されるため、使用することはできません。ただし、適切なアクセス許可を保持していれば、閉じた Web パーツをいつでも Web パーツ ページに戻すことができます。
[サイト名ギャラリー]
[サイト名ギャラリー] は、多くの場合、ワークグループの中心的な Web パーツ ギャラリーです。この Web パーツ ギャラリーは、通常はサーバー管理者によって管理されます。サーバー管理者は、サイトで使用でき、かつ安全である Web パーツを判断します。このギャラリーの名前は、サイトのタイトルに基づきます。たとえば、サイトが Margie's Travel という名前の場合、サイト ギャラリーの名前は Margie's Travel ギャラリーになります。サイト コレクションとそのすべてのサブサイトごとに、[サイト名ギャラリー] は 1 つだけ存在します。
[サーバー ギャラリー]
所属している企業が大規模で、多数のサイトを持ち、Web パーツの同じセットを多数のサイトにインストールすることにしている場合は、それらの Web パーツを [サーバー ギャラリー] に格納できます。
Web パーツを [サーバー ギャラリー] に配布するには、Web パーツ パッケージ ファイル (.cab) を開発します。サーバーへの Web パーツの配布の詳細については、MSDN の Windows SharePoint Services Developer Center から入手可能な Microsoft Windows SharePoint Services 3.0 SDK を参照してください。
メモ
その他のギャラリーが使用可能な場合があります。
ページの先頭へWeb パーツ ギャラリーを管理する
Web パーツのギャラリーを使用して、サイトおよびその下にあるすべてのサイトで使用できる Web パーツを管理できます。Web パーツ ギャラリーでは、新しい Web パーツの追加やアップロードを行ったり、特定の Web パーツ プロパティを変更したりできます。ギャラリーに追加した Web パーツは、ツール ウィンドウの [サイト名ギャラリー] に一覧表示されます。
メモ
Web パーツ ギャラリーを管理するには、サイト コレクションの管理者であるか、サイトのフル コントロール アクセス許可レベルを保持している必要があり、またサイト コレクションのルート サイトに位置している必要があります。[サイトの設定] メニューにアクセスできない場合や、[サイトの設定] ページに [Web パーツ] のリンクが表示されていない場合は、サイト コレクションの管理者に問い合わせてください。
- ([サイトの操作] メニュー) の [サイトの設定] をクリックします。
メモ
[サイトの操作] メニューがカスタマイズされているサイトでは、[サイトの設定] をポイントし、確認する設定をクリックします。
- [ギャラリー] 列の [Web パーツ] をクリックします。
- 次のいずれかの操作を行います。
- 新しい Web パーツをギャラリーに追加するには、[新規作成] をクリックします。
- .dwp ファイルまたは .webpart ファイルを使用して Web パーツをアップロードするには、[アップロード] をクリックします。
- 特定の Web パーツのプロパティを編集するには、Web パーツの名前の横にある ([編集] ボタン) をクリックします。
ページの先頭へWeb パーツをカスタム グループに追加する
Web パーツは、指定したカスタム グループに配置できます。カスタム グループは、ページが編集モードになっている場合に [Web パーツの追加] をクリックしたときに、[Web パーツの追加] ダイアログ ボックスの [すべての Web パーツ] セクションに表示されます。
メモ
各 Web パーツは、単一のグループにのみ属することができます。
- ([サイトの操作] メニュー) の [サイトの設定] をクリックします。
メモ
[サイトの操作] メニューがカスタマイズされているサイトでは、[サイトの設定] をポイントし、確認する設定をクリックします。
- [ギャラリー] 列の [Web パーツ] をクリックします。
- 編集する Web パーツの ([編集] ボタン) をクリックします。
- [グループ] セクションで、次のいずれかを行います。
- Web パーツを既存のグループに追加するには、グループ名を選択します。
- Web パーツを新しいグループに追加するには、[値を指定してください] をクリックします。テキスト ボックスに、新しいグループの名前を入力します。
- [OK] をクリックします。[Web パーツの追加] ダイアログ ボックスの [すべての Web パーツ] セクションにあるグループ名の下に、Web パーツが一覧表示されます。
ページの先頭へWeb パーツをインポートおよびエクスポートする
Web パーツは、エクスポートとインポートが容易に行えるように設計されています。ユーザーが Web パーツをパーソナル化したり、サイトの所有者がすべてのユーザーのために Web パーツ ページに変更を加えたりする場合、サイトの他のユーザー、さらには別のサイトのユーザーと Web パーツを共有することができます。次に示すのは、その例です。
- Web パーツ ページから Web パーツをエクスポートし、Web パーツ記述ファイル (.dwp または .webpart) を他のユーザーと共有できます。他のユーザーは Web パーツを Web パーツ ページにインポートできます。または、サイトの所有者が Web パーツを Web パーツ ギャラリーに直接アップロードし、すべてのユーザーが Web パーツにアクセスできるようにすることも可能です。
- サイトの所有者は、Web パーツ ギャラリーから Web パーツをエクスポートし、パブリックな場所にファイルを保存できます。他のユーザーは Web パーツを Web パーツ ページにインポートできます。または、別のサイト所有者が Web パーツ記述ファイルを別のサイトの Web パーツ ギャラリーにアップロードすることも可能です。
いずれの場合も、新しいサイトには Web パーツ アセンブリ ファイルもインストールし、作成した新しい Web パーツを新しいサイトで実行できるようにすることが重要です。
メモ
リスト ビュー Web パーツはエクスポートできません。リストはサイトに固有のものであり、他の Web パーツと同じように他のサイトに移動することはできません。リスト データをあるサイトから別のサイトに移動する必要がある場合は、リスト データをサイトからエクスポートし、そのデータを別のサイトのリストにインポートします。別のサイトで新しいリストを作成するときは、新しいリスト ビュー Web パーツを作成し、サイト名ギャラリーに追加します。
Web パーツをエクスポートする
Web パーツをエクスポートし、他のユーザーと共有できます。ただし、リスト ビュー Web パーツはエクスポートできません。エクスポートできる Web パーツは、コンテンツ エディタ Web パーツ、フォーム Web パーツ、ページ ビューア Web パーツ、XML Web パーツ、イメージ Web パーツなどです。
- ([サイトの操作] メニュー) の [ページの編集] をクリックします。
- 編集する Web パーツの ([Web パーツ] メニュー) をクリックし、[エクスポート] をクリックします。
- [ファイルのダウンロード] ダイアログ ボックスで、[保存] をクリックします。
- Web パーツ ファイルを保存する場所を選択します。
- ファイルに別の名前を付けるには、[ファイル名] ボックスに名前を入力します。
- [保存] をクリックします。
Web パーツをインポートする
Web パーツを別のページからエクスポートした場合や、別のユーザーから Web パーツ ファイルが送られてきた場合は、その Web パーツをインポートして Web パーツ ページで使用することができます。
メモ
Web パーツをインポートすると、その Web パーツはインポート先の Web パーツ ページでのみ使用できるようになり、サイトの別のページでは使用できません。Web パーツをサーバーにアップロードして複数のサイトで使用できるようにする方法の詳細については、MSDN の Windows SharePoint Services Developer Center から入手可能な Windows SharePoint Services 3.0 SDK を参照してください。
- ([サイトの操作] メニュー) の [ページの編集] をクリックします。
- Web パーツを追加する Web パーツ領域で、[Web パーツの追加] をクリックします。
- [Web パーツ ギャラリーとオプションの詳細設定] をクリックし、ツール ウィンドウを表示します。
- ツール ウィンドウの上部で、矢印をクリックし、[インポート] をクリックします。
- [参照] をクリックします。
- インポートする Web パーツ ファイルを検索し、[開く] をクリックします。
- [アップロード] をクリックします。
- Web パーツを追加する Web パーツ領域を選択し、[追加] をクリックします。
ヒント Web パーツ ページの目的の場所に Web パーツをドラッグすることもできます。
ページの先頭へWeb パーツ ページのアクセス許可を管理する
作成した個々の Web パーツ ページへのアクセス許可を管理できます。Web パーツ ページへのアクセス許可を変更することにより、ユーザーがページと対話する方法を制限できます。たとえば、ページを編集できるユーザーと、ページを読み取ることだけができるユーザーを設定することができます。
- Web パーツ ページが含まれているドキュメント ライブラリを開きます。
- Web パーツ ページの名前をポイントし、表示された矢印をクリックします。次に、[アクセス許可の管理] をクリックします。
- 次のいずれかの操作を行います。
- ドキュメントが親のフォルダまたはライブラリからアクセス許可を継承していて、アクセス許可の継承を継続したい場合は、 ([アクション] メニュー) の [親のアクセス許可の管理] をクリックします。
- ドキュメントが親のフォルダまたはライブラリからアクセス許可を継承していて、ドキュメントで一意のアクセス許可を使用したい場合は、 ([アクション] メニュー) の [アクセス許可の編集] をクリックします。
- ドキュメントで一意のアクセス許可を使用する場合は、手順 5. に進みます。
- [OK] をクリックします。
- 編集するユーザーまたはグループのチェック ボックスをオンにします。
- ([アクション メニュー) の [ユーザーのアクセス許可の編集] をクリックします。
- ユーザーまたはグループに割り当てるアクセス許可のチェック ボックスをオンにし、[OK] をクリックします。
メモ
既定では、すべての新しい Web パーツ ページは、親のフォルダまたはドキュメント ライブラリからアクセス許可を継承します。Web パーツ ページのアクセス許可を初めて編集すると、そのページは指定した一意のアクセス許可を使用するように変更されます。既定のアクセス許可を復元するには、アクセス許可ページで [親からアクセス許可を継承する] をクリックします。アクセス許可の管理とアクセス許可の継承の詳細については、[参照] セクションのリンクを参照してください。
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