チェックアウトを必須にすることにより、ファイルが複数のユーザーによって同時に変更されてしまうトラブルを防ぐことができ、変更における矛盾や混乱をなくすことができます。
あるユーザーが新規ファイルを作成するか、チェックアウトを必須とするライブラリに新規ファイルを追加すると、そのファイルは最初にチェックアウトされます。ファイルを作成または追加したユーザーがそのファイルをチェックインするまで、その他のユーザーはそのファイルを表示できません。また、チェックアウトは、タイトルやファイルの有効期限などのファイルに関する情報を更新する際にも必須となります。
チェックアウトが必須である場合、ファイルは、ユーザーが編集用に開いたとき、既にチェックアウトされていない限りは自動的にチェックアウトされます。編集コマンドによって、ファイルがチェックアウトされていることがユーザーに通知されます。たとえば、ファイルに対するショートカット メニューで [アプリケーションで編集] コマンドをクリックすると、ファイルがチェックアウトされていることを示すメッセージが表示されます。
Windows SharePoint Services 3.0 と互換性のあるプログラムからファイルをチェックアウトすると、サーバーに接続していなくても、ハード ディスク上のファイルで作業を行うことができます。ファイルのコピーは、サーバーのファイルの下書きのフォルダに保存されます。この場所は、既定ではマイ ドキュメント フォルダ内の SharePoint Drafts フォルダになりますが、クライアント プログラムによっては変更できる場合があります。ハード ディスク上のファイルでの作業は、サーバー上のファイルで作業するよりも高速な場合が多く、オフィスから離れた場所でも簡単に作業を続行できます。
チェックアウトされたファイルは、チェックアウトした本人以外のユーザーが編集することはできません。ライブラリ内のアイコンは、ファイルがチェックアウトされていることを示すもの に変わります。チェックアウト アイコンの上にマウス ポインタを置くと、ファイルをチェックアウトしているユーザーの名前がポップ ヒントに表示されます。チェックアウト中にファイルに加えた変更は、そのファイルを再びチェックインするまで他のユーザーには表示されません。これは、ハード ディスク上のファイルで作業している場合でも、サーバー上のファイルで作業している場合でも同様です。
ファイルをチェックインすると、行った変更に関するコメントを入力するように求められます。ライブラリでバージョンを管理する場合、そのコメントはバージョン履歴の一部となります。メジャー バージョン (メジャー バージョン : 以前のメジャー バージョンから大きく変更されたファイルのコピーに番号を付けたもの。各メジャー バージョンは整数 (1、2、3 など) によって識別され、組織内で広く閲覧できるように発行されたことを示します。)とマイナー バージョン (マイナー バージョン : リビジョンの段階にあるファイル、または以前のバージョンから少ししか変更されていないファイルのコピーに、少数の番号 (0.1、0.2、1.1 など) を付けたもの。通常、マイナー バージョンが組織内で広く閲覧できるように発行されることはありません。)の両方が管理される場合、チェックインするバージョンの種類を選択するように求められます。バージョンに関する詳細については、[参照] セクションのリンクを参照してください。
ファイルのチェックアウトを必須にするには、リストまたはライブラリをデザインする権限が必要です。
- ライブラリが開かれていない場合は、サイド リンク バーでそのライブラリの名前をクリックします。
ライブラリの名前が表示されない場合は、[すべてのサイト コンテンツの表示] をクリックして、目的のライブラリの名前をクリックします。
- ([設定] メニュー) で、これから開くライブラリの種類に対する設定オプションをクリックします。
たとえば、ドキュメント ライブラリを開く場合は、[ドキュメント ライブラリの設定] をクリックします。
- [全般設定] の [バージョン設定] をクリックします。
- [チェックアウトを必須にする] で、[ドキュメントを編集する前に必ずチェックアウトする] の [はい] をクリックします。
- [OK] をクリックします。